仏具の磬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:10 UTC 版)
日本の仏教寺院では、法要の際の読経の合図に鳴らす仏具として「磬」が用いられる。古代中国の磬に似るが、材質は石でなく鋳銅製である。奈良時代から制作され、平安時代には密教で必須の仏具となり、その後他宗派でも用いるようになった。 仏教寺院では、金属製の碗を台の上に置いて棒で叩いて鳴らす楽器のことを「鏧子」と書いて「きんす」と読む。これは古代中国の磬とは別物である。鈴 (仏具)を参照。道教でも同様の碗の形をした磬を使う。また、柄がついていて手に持って鳴らす「引鏧」も存在する。 金銅蓮華文磬 京都・禅林寺蔵(国宝) 金銅宝相華文磬 福井・瀧谷寺蔵(国宝) 銅蝶形磬 長野県松本市宮渕出土 東京国立博物館蔵(重要文化財)
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