交直併用方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 14:36 UTC 版)
直流方式の制約のほとんどが整流子の存在に由来するため、この制約を回避するため、発電機のみを交流の同期発電機とした方式である。交流から直流への変換に用いる整流器に応じて分類でき、下記の2種類が代表的である。 サイリスタ・レオナード方式 整流器としてサイリスタ・コンバータを使用する方式。サイリスタ位相制御により、交直変換と同時に出力電圧も調整できるため、直流電動機の速度制御も行える。ただし電動機の容量および回転数に制限があり、また入力電源の高調波対策が必要とされる。 AC-R-DC方式 整流器としてダイオードを使用する方式。サイリスタ・レオナード方式と比して電圧・電流の波形歪みが少なく、高調波によるノイズ障害を軽減できる一方で、ダイオードには電圧調整機能が無いために、発電機の励磁を調整して発生電圧を変化させる必要があり、統合電気推進化は困難である。また電動機の容量および回転数に制限がある点ではサイリスタ・レオナード方式と同様である。
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