乾電池の誕生
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1885年(明治18年)- ドイツのカール・ガスナー (de:Carl Gassner) がドイツで乾電池の特許を取得(生産開始は1888年)。小型湿電池の性能に不満を抱いた日本の時計技師屋井先蔵が、より取扱いが簡素でまた日本の寒冷地でも使用可能な時計用小型一次電池「屋井式乾電池」を作る。 1888年(明治21年) - デンマークのウィルヘルム・ヘレンセン(en:Wilhelm Hellesen)が乾電池の特許を取得。 1892年(明治25年) - シカゴ万国博覧会に帝国大学理学部が地震計を出展する。これに使用した屋井式乾電池がアメリカ企業に模倣され、翌年には「Dry battery」という模倣品が舶来品として日本に逆輸入された(当時の日本は「日本が外国から取るものは多くても外国が日本から取るものは少ない」との考えに立って法律を作っていた)。 1892年(明治25年) - 日本の乾電池の特許の第一号が高橋市三郎によって取得される(第2062号)。その後屋井先蔵も金銭難から出願できずにいた乾電池の特許を出願・取得(第2086号)。 1896年(明治29年) - アメリカ・エナジャイザー(energizer)社が、世界で初めて消費者向けの乾電池を発明。
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