シャンチー
(中國象棋 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 08:34 UTC 版)
シャンチー(象棋、拼音: 、ベトナム語: cờ tướng/棋將)は、二人で行うボードゲーム(盤上遊戯)の一種である。中国及びベトナムにおける伝統的な将棋類であり、中国では国家の正式なスポーツ種目にもなっている。中華人民共和国の非物質文化遺産に登録されている。
注釈
- ^ チェスを「国際象棋」、将棋を「日本象棋」と呼ぶこともある。これは将棋を英語で「Japanese chess」と表現するのと同じ考え方
- ^ ただし、「Chinese Chess」という商品名の、シャンチーとは無関係なゲームが有るので注意。また、「Chinese chess board」といった場合、「シャンチーの盤」と「中国製のチェスの盤」の2つの意味がある。
- ^ 木村義徳も、自著『持駒使用の謎』(1999年、日本将棋連盟)195~197ページで、シャンチーを「象棋」と表記している。
- ^ 1990年代にアメリカで Chinese Chess Institute により刊行されていた隔月刊のシャンチー専門誌「Xiangqi Review」が用いていたためにこの名がある。実例は rec.games.chinese-chess FAQ の「What are some common opening moves?」の項目を参照
- ^ 1999年版の象棋競賽規則では10分以内を早指しとしていたが、2011年試行版では15分になっている
- ^ 最近は「馬8進9」を後回しにして2手めで車を上げることが多いが、これも単提馬と呼ぶ
- ^ チェスと同様に左から右にA-I、下から上に0-9の番号をつけ、移動前の座標と移動後の座標の組み合わせで表現する方式。伝統的な「炮二平五」は「H2-E2」と表現する。
出典
- ^ a b 「頭脳五輪」メダル狙え 今秋、北京で第1回大会(朝日新聞、2008年5月20日)。
- ^ 囲碁、チェスなど知的ゲームの五輪 チーム・ジャパン結成へ(サンケイスポーツ、2008年6月2日)
- ^ 増川宏一『将棋の駒はなぜ40枚か』(2002年、集英社文庫、ISBN 4-08-720019-1)37ページなど。
- ^ "将棋の起源". 朝日現代用語 知恵蔵2006. 朝日新聞社. 1 January 2006. pp. 999–1000. ISBN 4-02-390006-0。
- ^ 楚辞「招魂」の「菎蔽象棊、有六簙些」など
- ^ 子部.玄怪録。「輯佚」の「岑順」の記述を参照。
- ^ 増川宏一『将棋』(法政大学出版部、「ものと人間の文化史」23、1977年)、54~55ページ。
- ^ 木村義徳『持駒使用の謎 日本将棋の起源』(日本将棋連盟、1999年、ISBN 4-8197-0067-7)、49~54ページ。
- ^ Jean-Louis Cazaux: Fazang's mysterious Prasena。「波羅塞戯」は通常双六を意味すると考えられているが、12世紀の与咸『梵網菩薩戒経疏註』は法蔵を引いた上でシャンチーのことと解釈している。
- ^ 増川宏一『将棋』55ページ。『人民中国』1975年3月からの記述としている。ただし、明末の周履靖『夷門広牘』所収の打馬図にはシャンチーの盤が描かれていないので、後世の追加である可能性もある。
- ^ 増川宏一『将棋2』(法政大学出版部、「ものと人間の文化史」23-2、1985年)、17~21ページ。
- ^ 『新編纂圖增類羣書類要事林廣記』 文芸類 。
- ^ 陳元靚『事林広記』(至順本)続集巻4
- ^ 周密『武林旧事』巻6「諸色伎芸人」
- ^ 劉国斌「“黑方先走”和“用根捉子”是怎么回事?(上)」(労動午報 2009-03-13)
- ^ 第3回 「趣味は旅行です」まであと一歩 - ばんかな! 将棋の世界へようこそ / Slownet SNS。将棋の女流棋士、坂東香菜子のブログ。後半にチュンジーのことが紹介されている。
- ^ 中国象棋入門(1)~(10)30巻1号~12号(昭和54年1月 ~ 昭和54年12月)「雑誌『近代将棋』に掲載されていた中国将棋(象棋:シャンチー)の連載記事について・・・(中略)・・・貴館で所蔵している雑誌『近代将棋』の1979年分を確認して頂き、該当する連載があるかどうかを調査して頂けませんでしょうか。」(国立国会図書館) - レファレンス協同データベース を参照。
- ^ シャンチーとは。日本シャンチー協会の公式サイト(2008年11月1日閲覧)
- ^ 日本シャンチー協会会報『中国象棋研究』1991年12月号より。同号には日中象棋協会設立以来未整備だった規約が決定されたことや、規約の内容も掲載されている。
- ^ 8月を迎えて、そして恒文奇さんのこと - シャンチー(中国象棋)の日々(日本シャンチー協会の公式ブログ)、2007年8月15日。
- ^ 第一届智运会圆满落幕 组委会总结工作展望未来 - 智运会(中国語)。2008年10月18日、ワールドマインドスポーツゲームズ公式サイト。智运会は同大会の中国語表記「智力运动会(智力運動会)」の略称である。
- ^ 智运会首金将出自国际象棋 常昊:棋手心中的奥运_综合体育_NIKE新浪竞技风暴_新浪网(中国語)。2008年9月25日、新浪網。
- ^ シャンチー 中国発の頭脳スポーツ - 頭がよくなる!? - 教育(朝日新聞、2008年9月24日)。5月20日の報道では10人とされていた。
- ^ シャンチー情報室。日本シャンチー協会(2008年11月2日閲覧)。
- ^ たとえば、東萍の「特殊局面下兵卒走法的中文棋譜表示方法」や象棋百科全書網の「中国象棋电脑应用规范(二) 着法表示」
- ^ Official Xiangqi Piece Names and Notation
- ^ 実例は Cờ tướng Online などに見られる
- ^ 2009全国象棋锦标赛(个人)补充规定
- ^ 高海明「监局裁判职责」の「比赛猜先」の項目を参照
- ^ 开局百科
- ^ 戦略
- ^ Charles Kliene『Seven Stars: A Chinese Chess Ending with Three Hundred Variations』
- ^ “中華民國象棋文化協會 -- 全球2億人 會下象棋”. www.cccs.org.tw. 2020年8月25日閲覧。
- ^ “青岛中国象棋选手断档严重 高手多逾60岁老人_体育_腾讯网”. sports.qq.com. 2020年8月25日閲覧。
- ^ Company, The Asahi Shimbun. “「盤上には人格が表れる」 中国将棋のトップ棋士、語る”. 朝日新聞デジタル. 2020年8月25日閲覧。
- ^ Yen, Chen, Yang, Hsu (2004) "Computer Chinese Chess"
- ^ 网絡象棋高手叫板浪潮天梭 人机象棋大战悬念涌现
- ^ たとえば Club Xiangqi の CXQ Chinese Chess Rules など
- ^ 『太平広記』巻40「巴邛人」
- ^ 曹勲「北狩見聞録」
- 中國象棋のページへのリンク