中国九州間連系線
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「中国電力ネットワーク」の記事における「中国九州間連系線」の解説
中国地方の電力系統と九州地方の電力系統とは、電源開発送変電ネットワークが所有する関門連系線で連系している。関門連系線は、九州電力送配電の北九州変電所(北九州市小倉南区)と中国電力ネットワークの新山口変電所(山口県美祢市)とを結ぶ500 kV・2回線の送電線であり、亘長は64.2 kmである。関門橋の北東側に並行する架空線で関門海峡を跨ぐ。 関門海峡を最初に横断した送電線は、日本発送電が関門鉄道トンネル内に設置した関門連絡線であり、1945年(昭和20年)6月、三菱鉱業(現・三菱マテリアル)上山田炭鉱に60 Hzで送電を開始した。 1945年(昭和20年)12月、日本発送電の110 kV関門幹線が完成し、翌年3月、やはり三菱鉱業に60 Hzで電気を供給した。関門幹線が関門海峡を架空線で跨いだ最初の送電線である。 1959年(昭和34年)7月、九州電力が新関門幹線の運用を110 kVで開始し、1962年(昭和37年)3月、220 kVに昇圧した。1963年(昭和38年)12月には、2回線での運用を開始した。新関門幹線のルートは、1980年(昭和55年)5月に運用を開始した電源開発の関門連系線に引き継がれた。
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中国九州間連系線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:37 UTC 版)
九州本土の電力系統と本州の電力系統とは、電源開発送変電ネットワークが所有する関門連系線で連系している。関門連系線は、九州電力送配電の北九州変電所(北九州市小倉南区)と中国電力ネットワークの新山口変電所(山口県美祢市)とを結ぶ亘長64.2 kmの500 kV・2回線の送電線であり、関門橋の北東側に並行する架空線で関門海峡を横断する。 関門海峡を最初に横断した送電線は、日本発送電が関門鉄道トンネル内に設置した関門連絡線であり、1945年(昭和20年)6月、三菱鉱業(現・三菱マテリアル)上山田炭鉱に60 Hzで送電を開始した。 1945年(昭和20年)12月、日本発送電の110 kV関門幹線が完成し、翌年3月、やはり三菱鉱業に60 Hzで電気を供給した。関門幹線が関門海峡を架空線で跨いだ最初の送電線である。 1959年(昭和34年)7月、九州電力が新関門幹線の運用を110 kVで開始し、1962年(昭和37年)3月、220 kVに昇圧した。1963年(昭和38年)12月には、2回線での運用を開始した。新関門幹線のルートは、1980年(昭和55年)5月に運用を開始した関門連系線に引き継がれた。 関門連系線は、近年、空き容量が僅少の状態が継続している。連系線の空き容量不足のため、九州本土の再生可能エネルギー発電設備の供給力が過剰な場合に、本州に送電できず、九州で再エネ発電設備の出力制御される事態が2018年(平成30年)以来、頻発している。 関門連系線の空き容量の問題に関しては、2018年(平成30年)3月まで、電力広域的運営推進機関が連系線の増強(別ルート建設)について検討していた。しかしながら、費用便益分析の結果、巨額の増強費用に見合う便益が見込めないことから、本格的な検討には進まないことになった。その代わり、国からの補助金を利用して、関門連系線の事故発生時に九州島内の電源を遮断するシステムを導入することにより、2019年(平成31年)4月から、連系線で本州に送電できる容量を拡大した。
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