リプリーズ・レコードとは? わかりやすく解説

リプリーズ・レコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 04:01 UTC 版)

リプリーズ・レコード
Reprise Records
親会社ワーナー・ミュージック・グループ
設立1960年
設立者フランク・シナトラ
販売元 ワーナー・ミュージック・グループ
ビクター・ワールド・グループ
日本ビクター
(1961年 - 1970年)

ワーナーブラザーズ・パイオニア
(1970年 - 1972年)

ワーナー・パイオニア
(1972年 - 1990年)

ワーナーミュージック・ジャパン
(1991年 - 現在)
ジャンルポップス全般
アメリカ合衆国

リプリーズ・レコード(英語:Reprise Records)はアメリカレコードレーベルである。フランク・シナトラワーナー・ブラザース・レコード(現:ワーナー・レコード)の共同出資で設立され、当初はシナトラの作品と彼の音楽仲間であるサミー・デイヴィス・ジュニアやディーン・マーティンらのレコードを発売する為の会社であった。後にシナトラレコード会社の経営に興味を失ったことにより、1963年にワーナー・ブラザース・レコードが彼の株を買い取り吸収合併した。

合併当初はワーナー・ブラザース・レコード内の事業部として、独立会社時代と同様の運営がされていたが、次第に若者向けのロックにも進出するようになった。それと共に、1960年代末頃からはワーナー・ブラザースとリプリーズのスタッフはほぼ同一となり、レコード盤上のラベルのみの違いとなった。同じアーティストの作品でも、前作はリプリーズのラベルが付いていたが今作はワーナー・ブラザースのラベルが付くというようなことが少なくない。

ワーナーブラザーズ・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)設立前(1960年~1970年)には、当時の日本ビクター・音楽レコード事業部(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)の洋楽事業部かつ社内カンパニーだったビクター・ワールド・グループが日本での契約先だった。なお、日本のワーナー(ワーナーブラザーズ・パイオニア → ワーナー・パイオニア → ワーナーミュージック・ジャパン)のアーティストもこのレーベルを冠した時期があり、主に小柳ルミ子中森明菜らの邦楽歌手を発売した。

沿革

  • 1960年 フランク・シナトラとワーナー・ブラザース・レコードの折半出資により設立。
  • 1963年 フランク・シナトラの持分をワーナー・ブラザース・レコードが買い取り、同社に吸収合併。リプリーズ・レーベルは若者向けポップスに使用された。
  • 1972年 ニール・ヤングの「孤独の旅路」が大ヒットした。
  • 1976年 ワーナー・ブラザースはリプリーズ・レーベルの使用を停止し、シナトラニール・ヤング以外の所属アーティストをワーナー・ブラザース本体に移籍。
  • 1985年 ドリーム・アカデミーがリプリーズのロゴの入ったワーナー・ブラザースレーベルのアルバムを発売しヒット。
  • 1987年 ワーナー・ブラザースはリプリーズ・レーベルの再開を発表。モー・オースティンとレニー・ワロンカーが共同発表。
  • 2010年 カントリー部門を新設。

経営者

独立企業時代のリプリーズの社長は、フランク・シナトラがヴァーヴ・レコードから引き抜いたモー・オースティンである。彼は後にワーナー・ブラザース・レコードの社長・会長を歴任することになる。

オースティンの下でリプリーズを若者向けロックに進出させたのが、A&R担当のレニー・ワロンカーである。彼もオースティンの後を受けてワーナー・ブラザース・レコードの社長となった。

オースティンとワロンカーはワーナー・ブラザース・レコードを退任した後、共同でドリームワークス・レコードの経営を行った。

主なアーティスト

注:過去に所属していたアーティストも含む。

リプリーズレーベルに所属していた邦楽アーティスト

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 「愛は傷つきやすく」などがヒット




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