モティア陥落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:18 UTC 版)
「メッセネの戦い (第二次シケリア戦争)」の記事における「モティア陥落」の解説
モティアはラグーンの中に浮かぶ、強固に防御された島であった。市民はモティアとシケリアを結んでいた堰堤を破壊し、ギリシア軍の攻撃に備えた。ディオニュシオスは堰堤を修復し、攻城塔を前進させ、破城槌を用いて城壁を破壊すると、兵士を城内に突入させた。他方、ヒミルコは海軍を率いてモティアに向かい、海岸に乗り上げて停泊していたギリシア艦隊に奇襲をかけた。 ヒミルコは輸送船の多数を破壊し、ラグーン北側に停泊していたギリシア艦隊を罠にかけた。しかし、ディオニュシオスは軍船の通過できない浅瀬を人力牽引して軍船を外洋に脱出させた。これを見たヒミルコは戦場を離脱した。その後もモティアは激しく抵抗したが、ディオニュシオスはこれを陥落させ破壊した。守備兵をモティアの廃墟に残し、セゲスタとエンテラの包囲を継続しつつ、ディオニュシオス自身とその艦隊の大部分は冬の間シュラクサイに戻った。弟のレプティネスが120隻の軍船(少なくとも30隻は五段櫂船)と共にエリュクスに残留した。
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