モアブ人とは? わかりやすく解説

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モアブびと 【モアブ(Moab)人】

旧約聖書』ではアブラハム兄弟ハランの子であるロトの子孫という。死海東岸建国し、イスラエル敵対した。前九世紀頃繁栄し、前六世紀にはすでに滅亡していた。『ルツ記』のルツはモアブ人だった。この民族イスラエルカナンに入る前からカナン住み農耕神を崇拝していた。

モアブ

(モアブ人 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/07 06:32 UTC 版)

モアブモアブ語英語版:𐤌𐤀𐤁)は、古代イスラエルの東に隣接した地域の古代の地名であり、死海の東岸、アルノン川(現ヨルダン・ハシミテ王国のワディ・アル・ムジブ)以南からゼレド川以北(現ヨルダンのワディ・アル・ハサ)の高原地帯に広がる地域を指す。この地域は、現在のヨルダン・ハシミテ王国のカラク高原地域(カラク県)にほぼ等しい。 なおモアブと呼ばれた地域は、中世イスラム期にはマアブ(Maāb)と呼ばれていたことが、9世紀のアラブ人地理学者ヤアクービーの記述から分かる。


  1. ^ 申命記 2:11
  2. ^ 民数記 21:13, 20, 22:1
  3. ^ 士師記 11:13
  4. ^ s:申命記(口語訳)#2.9 これ以外に同章5節でエドムも戦うべきではない相手としている。
  5. ^ 第25章に出てくるモアブの女については明記されてないが、第31章でミディアンとの戦のあとモーセの発言として「この女たちはバラムの事件の時イスラエルの民をたぶらかした」というものがある。サムエル記上(口語訳)#31:15,17
  6. ^ エドム人とエジプト人は同章8節では3代目から参加を認めるとしている。
  7. ^ 聖書中でユダの王のうち、オムリ王朝系の女王アタルヤを除くと、モアブ系は先祖のダビデ(『ルツ記』4章14節、ただしダビデは扱い上はナオミの子孫である。s:ルツ記(口語訳)#4.17)、アンモン系は初代のレハブアム(『列王記(上)』第14章21節など)がそうなのでほぼ全員が全員が該当する。
  8. ^ 彼女は新約聖書のイエス・キリストの家系図へも登場するs:マタイによる福音書(口語訳)#1.5
  9. ^ サムエル記上(口語訳)#22.3,4
  10. ^ s:サムエル記下(口語訳)#8.2、ただし、モアブの王が作った『メシャ碑文』にはダビデの名前は出てこず、オムリがモアブの征服者としている。
  11. ^ s:列王紀上(口語訳)#16.23
  12. ^ アルノン川の北部の町、メシャ碑文にここを復興した説明があるので、ここもモアブ領になっていた。
  13. ^ s:列王紀下(口語訳)#4.25
  14. ^ ドナルド・J・ワイズマン『ティンデル聖書注解 列王記』吉本牧人訳、いのちのことば社、2009年、ISBN 978-4-264-02250-3、P273。
  15. ^ モアブの話は出てこないが『列王記(下)』第16章に出てくる、ユダの王アハズがダマスコを制圧したアッシリアの王に会いに行く話はこの貢物の話で、別の記録(参考文献:『Documents from Old Testament Times, edited』by D.Winston Thmas (London:Nelson,1958).)には西暦紀元前734年に貢物を持参しダマスコに来た諸侯としてアハズと並んでモアブ、アンモン、アシュケロン、ガザ、エドムなどの君主の名前が出てくる。
    ドナルド・J・ワイズマン『ティンデル聖書注解 列王記』吉本牧人訳、いのちのことば社、2009年、ISBN 978-4-264-02250-3、P314。
  16. ^ s:列王紀下(口語訳)#24.2
  17. ^ フラウィウス・ヨセフス 著、秦剛平 訳『ユダヤ古代誌4 新約時代編[XII][XIII][XIV]』株式会社筑摩書房、2000年、ISBN 4-480-08534-3、P226-229・234・255。


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