メモリー効果とは? わかりやすく解説

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メモリー‐こうか〔‐カウクワ〕【メモリー効果】


メモリ効果

読み方メモリこうか
別名:メモリー効果
【英】memory effect

メモリ効果とは、バッテリー放電しきらない状態での再充電繰り返した場合に、見かけ上、使用可能な容量減少する現象のことである。

メモリ効果では、バッテリー使用中に、まだ容量使用可能な程度残っているのにもかかわらず急激に電圧低下するようになってしまい、その段階で電池残量ゼロ認識されてしまう。実際使用可能な電気エネルギーはまだ残っているが、実質バッテリー使える時間短くなる

メモリ効果は一時的な現象なので、通常十分な放電繰り返すことによって解消されるといわれている。メモリ効果を解消するための「リフレッシュ動作を行う機能がついた充電器などもある。ただし充放電過度に行うとバッテリーとしての寿命縮め恐れがある

メモリ効果はニッカド電池ニッケル水素電池などのバッテリーにおいて起こりやすい。ニッカド電池バッテリーとして使用していた初期ノートパソコンではメモリ効果が問題視されていた。現在のノートパソコン携帯電話多くは、メモリ効果の起こりにくいリチウムイオン電池採用されている。


メモリー効果(電池)

英語 memory effect

ニッケル・カドミウム電池ニッケル・水素電池において、浅い放電深度サイクル放電、すなわち電池使い切らずに充放電繰り返した場合、深い放電をしようとする一時的に電圧低下する現象をいう。機器の設計によっては作動停止するので、あたかも寿命低下したようにみえるEVでは一時的に走行距離短くなる現象知られているが、いったん完全に放電させて、再度充電することによって回復させることができるので、寿命とは直接の関係はないとされている。一般にEVでは走れなくなることを懸念して常に補充電しようとする傾向があるが、充電器はこのことを考慮して設計されているのでマニュアルに従って充電するのが望ましい。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

メモリー効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 15:50 UTC 版)

メモリー効果(メモリーこうか、memory effect、メモリ効果)とは、ニッケル・カドミウム蓄電池(ニカド電池)やニッケル・水素蓄電池などの二次電池に繰り返し継ぎ足し充電する事で起きる、放電中一時的に電圧が低下する現象である[1]。メモリー効果の名は、継ぎ足し充電を開始した付近で顕著に起電力の低下が起こる(充電を開始した残量を「記憶」する=memory)ことに由来する。


  1. ^ Bergveld, H.J.; Kruijt, W.S.; Notten, Peter H. L. (2002-09-30). Battery Management Systems: Design by Modelling. Springer. pp. 38–. ISBN 9781402008320. http://books.google.com/books?id=FVvo7W3Y7wgC&pg=PA38 2016年4月28日閲覧。 
  2. ^ a b c d 充電式電池のメモリー効果とは?(メモリー現象とは?) PZ18111”. パナソニック. 2021年3月21日閲覧。
  3. ^ つぎ足し充電は可能ですか? PZ18112”. パナソニック. 2021年3月21日閲覧。


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