メニエール病
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メニエール病(メニエールびょう、英語: Ménière's disease)は、激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患である[1][2]。
注釈
- ^ めまいのみ、あるいは聞こえの症状のみではメニエール病ではない(診断基準より)。めまいと聞こえの症状が同時に重なっても内リンパ水腫の存在を推定できなければメニエール病とはできない(メニエール病の本体は内リンパ水腫だからである)[2]。
- ^ 成書には回転性のめまい・難聴・耳鳴りを3主徴症状とし、耳閉感を付随症状としているものもある[5]。
- ^ 聴覚補充現象はメニエール病を代表とする内耳性の感音性難聴に特有の聴覚過敏症の症状である[6]。聴覚補充現象では難聴であるにもかかわらず、子供が叫ぶ音、テレビの音、高音の機械音、高音の金属音、スクーターの排気音、車の走行音などが響いて聞こえ、苦痛である[7]。
出典
- ^ a b c d e f g 日本めまい平衡医学会・トピックス・メニエール病
- ^ a b c d e f g h i j k l メニエール病 難病情報センター 財団法人 難病医学研究財団・厚生労働省 Archived 2009年9月18日, at the Wayback Machine.
- ^ 渡辺行雄, 「メニエール病診察の最近の動向」日本耳鼻咽喉科学会 『日本耳鼻咽喉科学会会報』 115巻 9号 2012年 p.866-869, doi:10.3950/jibiinkoka.115.866
- ^ a b 切替 『新耳鼻咽喉科学 第10版』p171-174
- ^ a b c d e f 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』P427
- ^ "recruitment." Encyclopædia Britannica
- ^ 本多『耳の病気の新常識』p39-40
- ^ a b c d e f g h 日本めまい平衡医学会・めまいの診断基準化のための資料・メニエール病
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- ^ 加我 『めまいの構造』p71
- ^ 野村 『21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床 めまい・平衡障害』p368
- ^ a b 切替 『新耳鼻咽喉科学 第10版』p173
- ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p424
- ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p430
- ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p429
- ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p433
- ^ a b 切替 『新耳鼻咽喉科学 第10版』p177
- ^ 伸和製薬|苓桂朮甘湯シンワ(一般用医薬品)
- ^ 伸和製薬|五苓散シンワ(一般用医薬品)
- ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p433-436
- ^ a b 宮下武憲, 稲本隆平, 福田信二郎 ほか, 「メニエール病の減塩治療による各種ホルモン濃度変化」『日本耳鼻咽喉科学会会報』 120巻 8号 2017年 p.1123-1124, doi:10.3950/jibiinkoka.120.1123
- ^ 高橋 「メニエール病の生活指導、有酸素運動実施上の要点」
- ^ 渡辺 「メニエール病診察の最近の動向」
- ^ 將積日出夫, 渡辺行雄, 丸山元祥 ほか、「中耳加圧療法による重症メニエール病の治療経験」『日本耳鼻咽喉科学会会報』 106巻 9号 2003年 p.880-883, doi:10.3950/jibiinkoka.106.880
- ^ a b 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p437
- ^ “神経耳科学 | 北里大学医学部”. www.kitasato-u.ac.jp. 2021年7月25日閲覧。
- ^ “耳鳴りを予防・改善する生活習慣【①基本編】”. 耳鼻咽喉科 渡辺医院. 2021年7月25日閲覧。
- ^ 森山『今日の耳鼻咽喉科・頭頸部外科治療指針 第3版』p175
- ^ 野村『耳鼻咽喉科・頭頸部外科クリニカルトレンド. pt.4』p58-59
- ^ 堀井 「注意すべきメニエール病」
- ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p425
- ^ 坂田『めまいは恐い』p9
- ^ 本多 『耳の病気の新常識』p98-99
- ^ 齋藤 『難聴・耳鳴り・めまい』p89-91
- ^ a b 日本めまい平衡医学会『めまいの検査』p116
- ^ 加我『めまいの構造』p25
- ^ Beasley, Jones, p.1111, para. 3
- ^ Beasley, Jones, p.1111, para. 2/table I
- ^ Beasley, Jones, p.1111, para. 4/table II
- ^ Beasley, Jones, p.1112, para. 2/table III
- ^ メニエール病 難病情報センター 財団法人 難病医学研究財団・厚生労働省 Archived 2009年9月18日, at the Wayback Machine.
- 1 メニエール病とは
- 2 メニエール病の概要
- 3 診断基準
- 4 遺伝
- 5 メニエール病の発見史
- 6 参考文献
メニエール症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 05:27 UTC 版)
ハンガリーの耳鼻科医Adam Politzerが1867年に「めまい」「耳鳴り」「難聴」の三主徴症状がそろった疾患にメニエール症候群という疾患名を提案した。Politzerの時代には内リンパ水腫は発見されておらず、症状に対してつけられた症状名であった。その後めまいの診断名が混乱した時期があり、その流れで現在でも医師によっては、内リンパ水腫を推定出来ずメニエール病の診断基準も満たさないめまい患者に安易にメニエール症候群やメニエール病の診断名をつける者が多い。日本めまい平衡医学会では、メニエール病の診断名をつけるに当たってはめまい症例に安易にメニエール病の診断を行うことは適当でないとしている。診断基準に従った診断を行う必要がある。
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