メニエール症候群とは? わかりやすく解説

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メニエール病

(メニエール症候群 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 04:30 UTC 版)

メニエール病(メニエールびょう、英語: Ménière's disease)は、激しい回転性のめまい難聴耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患である[1][2]


注釈

  1. ^ めまいのみ、あるいは聞こえの症状のみではメニエール病ではない(診断基準より)。めまいと聞こえの症状が同時に重なっても内リンパ水腫の存在を推定できなければメニエール病とはできない(メニエール病の本体は内リンパ水腫だからである)[2]
  2. ^ 成書には回転性のめまい・難聴・耳鳴りを3主徴症状とし、耳閉感を付随症状としているものもある[5]
  3. ^ 聴覚補充現象はメニエール病を代表とする内耳性の感音性難聴に特有の聴覚過敏症の症状である[6]。聴覚補充現象では難聴であるにもかかわらず、子供が叫ぶ音、テレビの音、高音の機械音、高音の金属音、スクーターの排気音、車の走行音などが響いて聞こえ、苦痛である[7]

出典

  1. ^ a b c d e f g 日本めまい平衡医学会・トピックス・メニエール病
  2. ^ a b c d e f g h i j k l メニエール病 難病情報センター 財団法人 難病医学研究財団・厚生労働省 Archived 2009年9月18日, at the Wayback Machine.
  3. ^ 渡辺行雄, 「メニエール病診察の最近の動向」日本耳鼻咽喉科学会 『日本耳鼻咽喉科学会会報』 115巻 9号 2012年 p.866-869, doi:10.3950/jibiinkoka.115.866
  4. ^ a b 切替 『新耳鼻咽喉科学 第10版』p171-174
  5. ^ a b c d e f 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』P427
  6. ^ "recruitment." Encyclopædia Britannica
  7. ^ 本多『耳の病気の新常識』p39-40
  8. ^ a b c d e f g h 日本めまい平衡医学会・めまいの診断基準化のための資料・メニエール病
  9. ^ 鈴木衞, 「メニエール病難治例の診療指針について 厚生労働省難治性疾患等克服研究事業前庭機能異常に関する調査研究班(2011-2013年度)」 日本めまい平衡医学会 『Equilibrium Research』 2014年 73巻 2号 p.79-89, doi:10.3757/jser.73.79
  10. ^ 肥塚 「メニエール病の診断と治療」
  11. ^ 加我 『めまいの構造』p71
  12. ^ 野村 『21世紀耳鼻咽喉科領域の臨床 めまい・平衡障害』p368
  13. ^ a b 切替 『新耳鼻咽喉科学 第10版』p173
  14. ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p424
  15. ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p430
  16. ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p429
  17. ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p433
  18. ^ a b 切替 『新耳鼻咽喉科学 第10版』p177
  19. ^ 伸和製薬|苓桂朮甘湯シンワ(一般用医薬品)
  20. ^ 伸和製薬|五苓散シンワ(一般用医薬品)
  21. ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p433-436
  22. ^ a b 宮下武憲, 稲本隆平, 福田信二郎 ほか, 「メニエール病の減塩治療による各種ホルモン濃度変化」『日本耳鼻咽喉科学会会報』 120巻 8号 2017年 p.1123-1124, doi:10.3950/jibiinkoka.120.1123
  23. ^ 高橋 「メニエール病の生活指導、有酸素運動実施上の要点」
  24. ^ 渡辺 「メニエール病診察の最近の動向」
  25. ^ 將積日出夫, 渡辺行雄, 丸山元祥 ほか、「中耳加圧療法による重症メニエール病の治療経験」『日本耳鼻咽喉科学会会報』 106巻 9号 2003年 p.880-883, doi:10.3950/jibiinkoka.106.880
  26. ^ a b 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p437
  27. ^ 神経耳科学 | 北里大学医学部”. www.kitasato-u.ac.jp. 2021年7月25日閲覧。
  28. ^ 耳鳴りを予防・改善する生活習慣【①基本編】”. 耳鼻咽喉科 渡辺医院. 2021年7月25日閲覧。
  29. ^ 森山『今日の耳鼻咽喉科・頭頸部外科治療指針 第3版』p175
  30. ^ 野村『耳鼻咽喉科・頭頸部外科クリニカルトレンド. pt.4』p58-59
  31. ^ 堀井 「注意すべきメニエール病」
  32. ^ 加我 『新臨床耳鼻咽喉学 2巻ー耳』p425
  33. ^ 坂田『めまいは恐い』p9
  34. ^ 本多 『耳の病気の新常識』p98-99
  35. ^ 齋藤 『難聴・耳鳴り・めまい』p89-91
  36. ^ a b 日本めまい平衡医学会『めまいの検査』p116
  37. ^ 加我『めまいの構造』p25
  38. ^ Beasley, Jones, p.1111, para. 3
  39. ^ Beasley, Jones, p.1111, para. 2/table I
  40. ^ Beasley, Jones, p.1111, para. 4/table II
  41. ^ Beasley, Jones, p.1112, para. 2/table III
  42. ^ メニエール病 難病情報センター 財団法人 難病医学研究財団・厚生労働省 Archived 2009年9月18日, at the Wayback Machine.


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メニエール症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 05:27 UTC 版)

メニエール病」の記事における「メニエール症候群」の解説

ハンガリー耳鼻科医Adam Politzerが1867年に「めまい」「耳鳴り」「難聴」の三主徴症状そろった疾患にメニエール症候群という疾患名を提案した。Politzerの時代には内リンパ水腫発見されておらず、症状に対してつけられ症状であったその後めまいの診断名混乱した時期があり、その流れで現在でも医師によっては、内リンパ水腫推定出来ずメニエール病診断基準満たさないめまい患者安易にメニエール症候群やメニエール病診断名をつける者が多い。日本めまい平衡医学会では、メニエール病診断名をつけるに当たってはめまい症例安易にメニエール病診断を行うことは適当でないとしている。診断基準従った診断を行う必要がある

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