ミダス・タッチ(Midas Touch)
ヘリックス種(Helix) 最も豪華な金色の中葉でバターカップと並んで黄色斑のアイビーの王様である。 手に触れるものをすべて黄金に変えてしまう伝説のミダス王の指がこのアイビーに触れた、というのがこの名前の由来である。 デンマークが毎年海外に輸出するアイビー苗はおびただしい量にのぼる。その中の一つがこのミダス・タッチだった。 これがイギリスへ入ってきたときラベルにはヘデラとのみ書かれていた。これは一昔前の日本の状況に似ている。 入荷した大量の苗の中にこれを見つけた Burkey 氏はイギリスのアイビー協会を通して調べた。 デンマークではゴールデン・コリブリーの名で売られていることがわかった。 この呼び名は植物の命名の国際規格に合わないのでイギリスでは上記の名前で登録されたがヨーロッパでは現在もゴールデン・コリブリーの名前が使われている。しかし最初に世に出た頃の色合いは失われて全く別物になっている。 その理由はこのアイビーが先祖返りを旺盛に起こすためでコリブリーの特徴である濃いグリーンの枝がたくさん出る。 白斑のホワイト・ナイトと共にこのアイビーはイギリスで厳しく管理されたため現在の姿を残すことができた。 ミダス・タッチは非常にたくさんの先祖返りの枝が出る。(ミダス・グリーン参照) 放置すると1年後にはグリーンの中に金色が散在する状態になる。 グリーンの枝は常に優性遺伝するからすべて枝の付け根から切り捨てる。 切ってもまた別の所からグリーンが顔を出す。 それらを根気強く切り捨て続けると、ある段階でグリーンの出方がぐんと少なくなる。 そこで金色が全面に輝くようになる。 「チョッキン、チョッキン、チョッキンナー」がこれを栽培するコツである。 地植えではどうしてもグリーンの枝が多くなる。鉢植えがよい。 (ホワイト・ナイト参照) |
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