マルエージング鋼のグレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 04:25 UTC 版)
「マルエージング鋼」の記事における「マルエージング鋼のグレード」の解説
マルエージング鋼の種類は200、250、300、350の数字で表される。これは1平方インチあたり千ポンドの公称引張強度を表し、組成と必要な特性はMIL-S-46850Dで定義されている。 グレードが高いほど、合金に含まれるコバルトとチタンが多くなる。以下の組成は、MIL-S-46850Dの表1から抜粋したものである。 マルエージング鋼組成物元素グレード200グレード250グレード300グレード350鉄 残り 残り 残り 残り ニッケル 17.0–19.0 17.0–19.0 18.0–19.0 18.0–19.0 コバルト 8.0–9.0 7.0–8.5 8.5–9.5 11.5–12.5 モリブデン 3.0–3.5 4.6–5.2 4.6–5.2 4.6–5.2 チタン 0.15–0.25 0.3–0.5 0.5–0.8 1.3–1.6 アルミニウム 0.05–0.15 0.05–0.15 0.05–0.15 0.05–0.15 引張強さ(MPa) 1379 1724 2068 2413 同系統の合金の中にはニッケルの割合から18Niマルエージング鋼として知られている。コバルトを含まないマルエージング鋼の系統もある。これらは安価だが、それほど強力ではない。一例はFe-18.9Ni-4.1Mo-1.9Ti。Fe-Ni-Mnマルエージング合金に関するロシアと日本の研究がある。
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