マニュアルバルブ
ATの油圧制御バルブボディにおいて、シフトレバーの動きに連結して油圧回路を切り替え、元油圧を各クラッチへ加えてD、R、SレンジやLレンジなどを作動させるバルブ。バルブには、ランド(油圧をシールする太い径の部分)が3箇所あり、中央部がNレンジのときに元圧をシールし、Nの隣のRやDレンジにするとその元圧が入ってくる。中央と左右のランド間に元圧を配るクラッチ回路を配し、Dレンジにすれば前進用クラッチへ油圧が入る。油圧の切替え位置誤差を小さくするためランド位置寸法は厳しく、元圧のリークを減らすためバルブ、隙間は小さくするランド径を採用。鉄製バルブは熱膨張率がボディと同じアルミ合金に代える場合がある。
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