マイル修行に影響が出るルール変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 02:46 UTC 版)
「マイル修行」の記事における「マイル修行に影響が出るルール変更」の解説
2008年、全日本空輸は搭乗回数によるステータスアップを廃止した。負担した運賃に見合ったステータスに改め、不公平感を無くすための改正であると全日空は報道したが、短距離飛行で搭乗回数を稼ぐマイル修行対策ではないかとも言われた。 2012年1月より、JALはJMBクリスタル・JMBサファイアなどへの到達基準として、新規に自社便でのポイント基準を設定し、他社運行便利用による資格獲得の条件が厳しくなった。FLY ONポイントの少なくとも半分を、JALグループ便利用で獲得していないと、ステータスアップができなくなった。回数でのステータスアップとなる場合も、少なくとも半分がJALグループ便で利用することが求められるようになった。これにより、運賃がJALグループより廉価となる提携他社の利用を主体とした形でのステータス獲得はできなくなった。 2013年1月より、ANAはプラチナサービスおよびブロンズサービスへの到達基準として、新規に自社便でのポイント基準を設定し、他社運行便利用による資格獲得の条件が厳しくなった。プレミアムポイントの少なくとも半分をANA便利用で獲得していないと、ステータスアップができなくなった。これまではANA以外のスターアライアンス加盟会社のみの利用であったとしても、ANAのプラチナサービスおよびブロンズサービスを利用することが可能であった。これにより、運賃がANAより廉価となる提携他社の利用を主体とした形でのステータス獲得はできなくなった。 2014年以降はJAL、ANAともに特に低廉な運賃における積算率の引き下げや、ボーナスマイルの計算に際し積算率を加えるなど、普通運賃で搭乗しなければ大量のマイルを獲得することが難しくなるように改訂されている。 2015年から2016年にかけてデルタ航空とユナイテッド航空、アメリカン航空のアメリカ大手航空会社が相次いで自社のマイレージ加算基準を「飛行距離制」から「支払い金額制」へ改めた。ただし、提携航空会社へマイレージ加算(例:AA便のマイレージをJALへ加算する)する場合や、提携航空会社便を利用(例:ANA便のマイレージをUAへ加算する)する場合は、従来通り「飛行距離制」となる。 近年は以上の例のように、ステータス獲得の抜け穴を埋める方向で制度が見直される傾向にある。
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