ポーランドへの復帰 - 国立銀行総裁として
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「マレック・ベルカ」の記事における「ポーランドへの復帰 - 国立銀行総裁として」の解説
2010年6月、ポーランド国立銀行の総裁に就任した。これは大統領代行で次期大統領候補のブロニスワフ・コモロフスキの発案。ベルカは特に政治的な左右の偏りを持たない学者肌の人物でその実力はポーランドでは党派を超えて広く信頼されているため、連立与党のうち中道右派の市民プラットフォーム(PO)と、野党のうち中道左派の民主左翼連合(SLD)が積極的に賛成した。コモロフスキ大統領代行が、ベルカを推すのは自分個人の意見でありどの党派の影響も受けていないとして、正式発表を行う前にベルカ推薦をツイッター(Twitter)でつぶやいて私的に発表したことは世界の政治において画期的であると言わざるを得ない。ポーランド国立銀行総裁は大統領によって指名され、議会の承認を経て就任する。コモロフスキ大統領代行と同じ政党である市民プラットフォームに所属するドナルド・トゥスク首相は、大統領代行から事前には一切の相談がなかった(ので、この人選には党派的な思惑はなく、純粋にベルカの能力を評価した結果である)と述べ、ベルカ支持を表明した。 2010年6月10日のセイム(下院議会)において、都市型中道右派の市民プラットフォーム(Platforma Obywatelska、PO)と中道左派の民主左翼連合(Sojusz Lewicy Demokratycznej、SLD)を中心とした、253対184の賛成多数でベルカの就任が承認された(連立与党の一部を構成する農村型中道右派政党のポーランド国民党や、野党第1党で右派政党の法と正義は、ベルカの実力に異存はないが次期総裁は6月20日に予定されている大統領選挙で新しい大統領が選出されてからにすべきだ、として議決では反対に回った)。
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