フード‐ディフェンス

新語時事用語辞典

フードディフェンス

別名：食品防御
英語：food defense

食品の生産過程における意図的な食品汚染・異物や毒物の混入といった攻撃を防ぎ、食品を守る、という考え方。および、そのための取り組み。

従来のいわゆる「食の安全」（フードセーフティ）は、衛生管理や品質管理を中心的課題としている。フードディフェンスは人為的な（悪意を持った）食品への攻撃を特に対象としている点に特徴がある。近年ではフードディフェンスとフードセーフティは別個のリスクとして区別され、新たな危機管理の要素としてフードディフェンスに取り組む事例が増えている。

2010年代前半においてフードディフェンスが大きく取り沙汰させた事件として、2013年に発生したいわゆる「アクリフーズ農薬混入事件」がある。同事件では食品の製造に携わっていた契約社員の男が製造過程において農薬（マラチオン）を混入させていた。

関連サイト:
食品防御対策ガイドライン（食品製造工場向け） - 公益社団法人日本食品衛生協会

（2015年3月5日更新）

デジタル大辞泉

フード‐ディフェンス【food defense】

読み方：ふーどでぃふぇんす

食品への意図的な異物の混入を防止する取り組み。原料調達から販売までのすべての段階において、人為的に毒物などが混入されることのないように監視するもの。食品防御。FD。→食品テロ

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

フードディフェンス

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 06:04 UTC 版)

名詞

1. 《食、防犯^(wp)》　食品の意図的汚染（異物の意図的混入）を防止する取り組み。原料調達から生産・出荷・販売までの全段階において、人為的に異物で汚染されることの無いよう監視する。FDは略語。食品防御ともいう。

語源

「食品防御」と漢訳^(wp)できる英語 "food defense" を音写した、外来語。

類義語

• 完全同義語 - 食品防御

関連語

• 食品テロ
• 食の安全^(wp)

• フードディフェンス
• フードセーフティー ：原料調達・生産・出荷・販売の過程で起こり得る事故を防ぐ。対して「フードディフェンス」は、起こり得る事件を防ぐ。