ヴォルフ, フーゴ
オーストリアの作曲家。後期ロマン派のリートにおいて、とりわけ顕著な業績を残した。シューベルトに始まるドイツ・リートの伝統を受け継ぎ、ヴァーグナーの影響を受けながらテクスト(詩)の響きとその意味を深く掘り下げ、独自のリートの世界を切り拓いた。父親は皮革業に携わっていたが、音楽の造詣も深く、様々な楽器を演奏することができた。ヴォルフも、父親からピアノとヴァイオリンの手ほどきを受け、兄弟と共に演奏するなど幼少の頃から音楽に親しんだ。ヴォルフの音楽への関心は、学校の成績に災いするほどで、学校を変わることも少なくなかった。
1875年にウィーン市立音楽院に入学すると、足しげくオペラやコンサートに通った。同年に、ヴァーグナーが自ら指揮をする《タンホイザー》と《ローエングリーン》を観ている。この時のオペラにひき込まれたヴォルフは、ホテルまでヴァーグナー本人を訪ね、面会を果たしている。音楽院では、指導者と折り合いが悪く、2年で退学を言い渡された。
フーゴ・ヴォルフ
固有名詞の分類
ロマン派の作曲家 | アントーニョ・カルロス・ゴメス ポール・ヴィダル フーゴ・ヴォルフ アーネスト・シェリング アルテュール・デ・グレーフ |
オーストリアの作曲家 | アントン・ブルックナー ハインリヒ・ラインハルト フーゴ・ヴォルフ パヴェル・ヴラニツキー ツェザール・ブレスゲン |
オーストリアの音楽評論家 | ユリウス・コルンゴルト ヨーゼフ・ルーファー エルヴィン・シュタイン フーゴ・ヴォルフ エドゥアルト・ハンスリック |
スロベニアの作曲家 | ヤコブス・ガルス ヴィンコ・グロボカール ボーゴ・レスコヴィチ フーゴ・ヴォルフ |
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