フロントパネルのレイアウトとは? わかりやすく解説

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フロントパネルのレイアウト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 02:01 UTC 版)

データゼネラルNova」の記事における「フロントパネルのレイアウト」の解説

当時慣習として、ほとんどのNovaモデルには、CPU機能制御した監視するためのフロントパネルコンソールが装備されていた。 Nova 3より前のモデルでは、上記Nova 840パネル写真のような標準的なフロントパネルレイアウトが採用されていた。 このレイアウトには、キー付き電源スイッチ、2列のアドレスランプとデータ表示ランプ、1列のデータ入力スイッチ、および押すとさまざまなCPU機能作動させるファンクションスイッチ含まれていた。 アドレスランプは常にプログラムカウンタ現在値バイナリ表示していた。 データ表示ランプは、その時点でどのCPU機能作動しているかによってさまざまな値を表示していた。 一番左のデータランプ左側には、キャリービット現在値表示するランプ追加されていた。 ほとんどのモデルでは、ランプ白熱電球で、パネルボードにはんだ付けされていた。切れたランプ交換することは、データゼネラルのフィールドサービスエンジニアにとって悩みの種であった。 各データスイッチは16ビット値の1ビットの値を制御しデータゼネラル慣習に従って、左から右へ0〜15番号付けられていた。 データスイッチは、さまざまな機能のためのCPU入力提供しREADSアセンブリ言語命令使用して実行中のプログラムか読み出すともできるパネル乱雑さを減らしてコスト削減のために、ファンクションスイッチ双方向モーメンタリスイッチとして実装された。 ファンクションスイッチレバー上げると、パネル上のスイッチの上記載されている名前の機能作動しレバー押し下げると、スイッチの下に表示されている名前の機能作動する。 スイッチレバーを離す中立位置戻ったNova 840写真参照すると、左から最初4つスイッチ4つアキュムレータEXAMINEDEPOSIT機能実行する。 これらのうちの1つEXAMINEを押すと、アキュムレータ現在値データランプ二進数表示された。 DEPOSITを押すと、データスイッチに現在設定され二進数値がアキュムレータ転送された。 右に進むと、次のスイッチはRESET/STOPスイッチであったSTOPを押すと、CPU現在の命令完了後に停止するRESETを押すと、CPU直ち停止しCPU内部レジスタいくつかクリアし、接続されているすべてのデバイスI/Oリセット信号送信する。 その右側スイッチがSTART/CONTINUEスイッチである。 CONTINUEを押すと、CPUは現在プログラムカウンタ指し示している命令実行再開するSTARTを押すと、現在データスイッチ1〜15設定されている値がプログラムカウンタ転送され、そこから実行開始された。 次の2つスイッチは、フロントパネルからのメモリ読み出しと書き込みを行う。 EXAMINEを押すと、データスイッチ1〜15設定されている値がプログラムカウンタ転送され対応するメモリに値が取り込まれ、その値がデータランプ表示されるEXAMINE NEXTを押すと、プログラムカウンタの値がインクリメントされ、そのメモリ位置検査操作が行われ、ユーザー一連のメモリ位置ステップ実行できる。 DEPOSITを押すと、データスイッチに含まれている値がプログラムカウンタが指すメモリ位置書き込まれる。 DEPOSIT NEXTを押すと、最初にプログラムカウンタインクリメントされ、次にポイントされたメモリ位置書き込まれた。 INST STEP機能により、CPU現在のプログラムカウンタ位置1つ命令実行した後、停止したプログラムカウンタ命令実行一部としてインクリメントされるため、これにより、ユーザプログラムをシングルステップで実行することができた。 MEMORY STEP誤記で、CPUは1クロックサイクルを実行して停止した。 これはユーザにとってはほとんど意味がなく、通常フィールドサービス担当者診断のためにのみ使用したPROGRAM LOADは、通常Nova起動使用されるメカニズムであった。 このスイッチトリガーされると、32語のブートROMメモリ最初32語にマッピングされ、プログラムカウンタを0に設定してCPU起動したブートROMには、選択されI/Oデバイスから256語(512バイト)のコードメモリ読み出し次に読み出しコード制御を移すコード含まれていた。 データスイッチ8〜15は、ブートROMにどのI/Oチャネルからブートするかを指示するために使用された。 スイッチ0がオフ場合ブートROMデバイスポーリングされたデバイス(たとえば、紙テープリーダー)であるとみなし、512バイト読み込まれるまでポーリングされた入力ループ実行したスイッチ0がオン場合ブートROMデバイスがDMA対応デバイスであると仮定し、DMAデータ転送開始したブートROMは、転送開始する前にデバイス配置するのに十分な賢さ持っていなかった。 これは、クラッシュ後の再起動時に問題となった。ブートデバイスがディスクドライブ場合、そのヘッドランダムなシリンダー残されていた可能性があった。 ブートシーケンスを動作させるには、RDOSが第1レベルブートブロック書き込んだシリンダ0に再配置する必要があった。 従来は、ドライブのロードシーケンスを循環させることで行われていたが、待ち時間ドライブモデルによっては最大5分)に不満を感じていたユーザは、フロントパネルからドライブの「再調整」I/Oコード入力し、それをCPUにシングルステップで実行させる方法学んだ。これは、経験豊富ユーザが数秒で完了した操作である。 電源スイッチは、OFF、ON、LOCKと書かれた3方向キースイッチであったOFFポジションでは、CPUからすべての電源遮断されていた。 キーをONにすると、CPU電源供給された。 ただし、現在のCPUとは異なり電源投入時にCPU自動的に起動するわけではなくユーザは、PROGRAM LOADまたはその他の方法使用してCPU起動し、ブートシーケンスを開始する必要があった。 スイッチLOCKにすると、フロントパネルファンクションスイッチ無効になるため、スイッチLOCKにしてキーを外すことで、CPU改ざんされにくい状態にすることができた。また、磁気コアメモリ搭載しているシステムでは、LOCK状態にすることで自動停電復旧電機能が有効になった。 キーOFFまたはLOCKポジション取り外すことができた。

※この「フロントパネルのレイアウト」の解説は、「データゼネラルNova」の解説の一部です。
「フロントパネルのレイアウト」を含む「データゼネラルNova」の記事については、「データゼネラルNova」の概要を参照ください。

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