フィヨルドの形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 03:55 UTC 版)
リアス式海岸が通常の山地・河谷が沈水して形成されたものであるのに対し、フィヨルドは氷河によって形成されたU字谷に海水が入り込むことで形成される。そのため、寒帯の地域に多く形成される。また南半球では、南極環流より北の陸地で寒い地域が限られるため、北半球に比べフィヨルドの数は少なく、規模も小さい。 氷河とは、数万年もの時間をかけて、数千メートルも降り積もった雪が融けずに固まり、氷へと変化したものである。この氷が自分自身の重みによって、速くても1年間に数百メートルというスピードで山の斜面を下り、滑りながら底にある地面を深く鋭く削り取り、深い谷を形作ってゆく。フィヨルドは、氷期の終わりごろに氷が融けて海面が上がったために、この深い谷の一部が海に沈むことで形成されていったのである。
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