フィクションにおける先進波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 15:22 UTC 版)
「先進波」の記事における「フィクションにおける先進波」の解説
先進波は、時間を遡る波と解釈できることから、超光速通信や時間旅行の道具として、さまざまなSFに、キーとなるアイディアとして、あるいは小道具として登場する。 グレゴリイ・ベンフォードのSF小説『タイムスケープ(英語版)』に登場する「タキオン」は、因果律を逆転して過去に遡る素粒子と設定されており、その物質波が、先進波が消えない性質を持っていると説明される(そのような素粒子があったとすればそれはタキオン(光より速い粒子)であるが、逆にタキオンすなわち時間を遡る、としてよいか、については慎重を要する)。 堀晃の短編SF小説『過去への声』(集英社文庫『恐怖省』収録)は、先進波により時間を越えて過去の世界へ情報を送信し歴史改変を行うというストーリーである。 SFアニメ『機動戦艦ナデシコ』の「ボソンジャンプ」は、いわゆるワープであるが、先進波として時間を遡り過去に存在する装置(「遺跡」)から送り返されることで、たとえば超光速の移動も可能としている、と説明しており、時間移動をともなうこともある。 山本弘のSF小説『MM9』シリーズには、先進波を使って周りのエネルギーを奪う怪獣「ゼロケルビン」が登場する。
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