ビューデルの気候地形学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 07:51 UTC 版)
「気候地形学」の記事における「ビューデルの気候地形学」の解説
気候地形学は地形学における新しい研究分野としてヨーロッパで発達してきた。約60年前までは地形の調査では、個々の地形の典型例に注目するのが普通であり、気候地形学はまだ新しい観点からの研究であった。1948年にビューデル(de:Julius Büdel)によって気候地形帯についての考えが初めて提示された。ビューデルは気候地形帯によって侵食(erosion)と削剥(denudation)の状態が違うということを主張した。削剥平坦面とは侵食によってできた平坦面のことである。しかし、この考え方に対して反論があり、その代表といわれるのがルイ(H.Louis)である。ルイは組織地形を重視しており、気候地形学派と組織地形学派はドイツにおける地形学を二分してきたといえる。最近の研究では、走査型電子顕微鏡(SEM)やエネルギー分散システム(EDS)によるラテライトの分析に基づいて、熱帯の土壌形成環境が詳しく議論されている。
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