パレスでの騒乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 01:32 UTC 版)
「メッタ・ワールド・ピース」の記事における「パレスでの騒乱」の解説
2004-05シーズンの2004年11月19日、デトロイト・ピストンズのホームコート「ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ」で起こった事件。NBA選手や観客数人による一連の口論や騒動のことをさす。NBAはおろか、アメリカのプロスポーツの歴史の中でもっとも不名誉な事件のひとつといわれている。 事の発端はアーテストがピストンズのベン・ウォレスに対してファウルをしたことが始まり。それにベン・ウォレスが激しく怒りアーテストを強く押した。ベン・ウォレスの真似をしながら、アーテストはコートサイドのテーブルの上に寝た後、試合の解説者の真似をした。そんなアーテストに向かってベン・ウォレスは自分のヘッドバンドを投げた。その直後、地元のピストンズファンのジョン・グリーン(当時ミシガン州ウェスト・ブルームフィールド在住)がアーテストに向かってコーラの入ったコップを投げて、それがアーテストに当たった。それに反応したアーテストは観客席に飛び込み、コップを投げた人物だと勘違いした観客に掴みかかった。実際には別人だった。そこにペイサーズの選手達が応戦や仲裁に飛び込んで、アーテストはコート上に戻った。しかしそこでアーテストは観客のA.J.シャックルフォード(侮蔑的な言葉を口にしたピストンズファン)を殴る。ゲームは終了46秒前だったが試合はその時点で終了(後日放棄試合が宣告された)になった。 2004年11月21日、NBAはアーテストのシーズン残り試合(73試合)を出場停止にした。これはドラッグ、賭博が原因ではない処分としては、NBAの歴史の中で最長の出場停止処分期間だった。そのほか、4人のピストンズの選手、4人のペイサーズの選手にそれぞれ最長30試合の出場停止処分が科された。その4人のペイサーズの選手には罰金やコミュニティ・サービスも科された。また、数人の観客と、紙コップを投げつけたジョン・グリーンにパレス・オブ・オーバーンヒルズに生涯入場禁止処分が科された。アーテストはこの出場停止によりサラリーのうち約500万ドルを失ったといわれている。
※この「パレスでの騒乱」の解説は、「メッタ・ワールド・ピース」の解説の一部です。
「パレスでの騒乱」を含む「メッタ・ワールド・ピース」の記事については、「メッタ・ワールド・ピース」の概要を参照ください。
- パレスでの騒乱のページへのリンク