ハリケーン専門家班
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 08:45 UTC 版)
「国立ハリケーンセンター」の記事における「ハリケーン専門家班」の解説
NHCのハリケーン専門家班 (HSU; Hurricane Specialists Unit) は、トロピカルストームの動きを予測する気象学者の幹部集団である。専門家らは5月から11月までの半年間、8時間毎の交代勤務で大西洋と東太平洋海域における天候パターンを監視する。ハリケーンあるいはそれに準ずる熱帯低気圧が形成されると、それが進路をとっている間、必ず6時間毎に注意報を発表する。一般向けの注意報は当該熱帯低気圧がトロピカルストーム級あるいはハリケーン級へと成長して陸上の安全を脅かすおそれがあると予想された場合、より高い頻度で発表される。専門家らはハリケーンの影響が及ぶ周辺各国で気象予報・勧告を担当する機関とも協力している。個々の専門家は通例、予報や注意勧告の文書に個人のラストネーム(姓)を署名するが、他のNHC職員のメンバーと共同で声明を発表することもある。 ハリケーンシーズンの間、HSUは熱帯地方の中でトロピカルサイクロンが発生するおそれのある地域の特定に役立てる為、熱帯気象概況 (Tropical Weather Outlook) の作成および発表を日常業務とする。もしも定められたハリケーンシーズンの期間外に系が発生した際には、特別な熱帯気象概況3~7日先の熱帯地方の予想気圧図を用いて6~7日先にその存在が予想されるトロピカルサイクロンの地点を特定するため、水文気象予測センターと国立ハリケーンセンターの間で毎日17時 (UTC) に日課の調整が行われる。発生の確実性が不十分なトロピカルサイクロンは図上の当該地点の周囲に気圧線は描かれず「スポット・ロー (spot lows)」とのみ記され、確実性がある場合は(通常の熱帯低気圧のように)閉じた等圧線で描かれる。 ハリケーンのシーズンオフ時は、専門家らは一般受けの教育活動に従事している。
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