ニセミギワバエ科とは? わかりやすく解説

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ニセミギワバエ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/18 09:06 UTC 版)

ニセミギワバエ科
Tethina lusitanica (広義のニセミギワバエ科)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目 : ハエ下目 Muscomorpha
上科 : チスイコバエ上科 Carnoidea
: ニセミギワバエ科 Canacidae
学名
Canacidae Jones, 1906
シノニム

Canaceidae Hendel, 1916

英名
beach flies
surf flies
surge flies
亜科
  • Apetaeninae Mathis & Munari, 1996
  • Canacinae Jones, 1906
  • Horaismopterinae Sabrosky, 1978
  • Pelomyiinae Foster, 1976
  • Tethininae Hendel, 1916
  • Zaleinae McAlpine, 1985

ニセミギワバエ科(Canacidae)は、ハエ目(双翅目)に属する科の一つ。ニセミギワバエ科に属する種は世界中に分布しており、ニセミギワバエ(Procanace grisescens)など307種が記録されている[1]

和名はイソバエ科ともいう。

特徴

ニセミギワバエ科の多くの種は海岸近くなどで見られるが、内陸の塩生の土地やアルカリ性の環境に生息する種もある[1]。またハワイでは草原や淡水域にみられる種もある[1]

ニセミギワバエ科の種の体サイズは1.6-4.0mmで、小型種または中型種である[1]。体は薄い黄色から褐色の細かい毛でおおわれていることが多い[1]

成虫の外見はミギワバエ科の各種と類似するが、翅の臀室や第一経脈の有無(ミギワバエにはどちらもない、ニセミギワバエにはどちらもある)、前縁脈の切れ込み位置の違いなど、翅脈によって識別可能である[2]

分類

ニセミギワバエ科には6つの亜科が含まれるが、そのうち Tethininae 亜科はハマベホソバエ科(イソベバエ科、Tethinidae)として独立の科として扱われていた。しかし2000年代以降の研究によって、ハマベホソバエ科は側系統群であることが示唆され、ハマベホソバエ科を広義のニセミギワバエ科(Canacidae s.l.)に含めるとする主張が示されている[1]

ニセミギワバエ科に属する分類群として6亜科27属307種が記録されているが[1]、ハマベホソバエ科を独立の科として扱う場合、約16属180種がハマベホソバエ科に属する。

脚注

  1. ^ a b c d e f g Munari, Lorenzo; Mathis, Wayne N. (2010). “World Catalog of the Family Canacidae (including Tethinidae) (Diptera), with keys to the supraspecific taxa” (PDF). Zootaxa (Auckland, New Zealand: Magnolia Press) 2471: 1–84. ISSN 1175-5334. http://www.mapress.com/zootaxa/2010/f/z02471p084f.pdf 2012年1月25日閲覧。. 
  2. ^ 川合禎次、谷田一三(共編)『日本産水生昆虫―科・属・種への検索』(2005年、東海大学出版会)p.1258



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