ニコチンと禁煙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:35 UTC 版)
「ニコチン」も参照 自力で禁煙できる人もいるが、含まれるニコチンの依存性のため、禁煙したい人の多くは禁煙困難とされる。禁煙は心臓虚血発作を起こした医師ですら困難で、その半数しか禁煙できていない。研究によって、たばこは強い嗜癖性があるものだと、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーは調査していた。 1990年代の研究では、人体への影響・動物実験データを総括的に第三者が評価した研究論文では、ニコチンはヘロイン・コカインなどに匹敵する強力な依存性物質であるとする報告も存在するが、社会的背景を含めての評価ではコカインほどの依存性はないとする報告もある。 中脳ドーパミン神経の研究で、ニコチンとヘロインの脳への作用が類似しているという報告もある。 禁煙後の精神的変化を調査したメタアナリシスは、禁煙が抑うつ、不安、ストレスが減少し、肯定的な気分と生活の質の改善に関連することを見出した。効果の大きさは、気分障害や不安障害の人への抗うつ薬による治療と同等以上であり、精神障害のある人では効果は大きくないようであった。
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