ドイチェスダービー制覇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:14 UTC 版)
「シーザムーン」の記事における「ドイチェスダービー制覇」の解説
3歳となったシーザムーンは、その緒戦にドイチェスダービーの有力ステップレースのひとつであるメッツラー銀行フリューヤールス賞(Frühjahrs-Preis des Bankhauses Metzler)を選び勝利を収める。次走はふたたびケルンに戻り、ドイツで最も歴史が古い平地競走であるG2・ウニオンレネン(Union-Rennen)に出走すると、これも制して無敗とドイチェスダービーの前売り1番人気の座を守った。 ここまでシーザムーンの手綱は主戦のヘルフェンバイン(Helfenbein)騎手が握ってきたが、ドイチェスダービー本番は「月面着陸の任務に最良の条件をもたらす」ために、クリストフ・スミヨン騎手へと乗り変わる。そして迎えたレース本番、シーザムーンは最後の直線入り口で突然外へ大きく膨れ、カメラから見切れるほどスタンド側に寄ってしまう。ところがシーザムーンはそのまま突き抜け、最終的に2着に11馬身の大差をつけてこの大レースを制覇した。鞍上のスミヨンはその乗り味をオルフェーヴルにたとえており、管理調教師のクルーグはゴールの瞬間「生涯の夢、生涯の夢!」と繰り返し叫んだという。 また競走直後の暫定レーティングは125ポンドとされたが、これは同世代のエプソムダービー馬オーストラリアやケンタッキーダービー馬カリフォルニアクロームを上回り、後に124ポンドに修正されたが、これもドイツの3歳牡馬としては1985年のアカテナンゴ以来の高さであった。
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