ツーセッター
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「バレーボールの用語一覧」の記事における「ツーセッター」の解説
コート内6人のプレーヤーのうち、2人をセッターとする編成。キューバや日本の一部の高校生チームで採用している。セッターが対角に配置し、前衛ではオポジットとなり、後衛ではセッターを担当する。常に前衛3人のアタッカーが配置できるメリットがある。
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ツーセッター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 03:38 UTC 版)
「セッター (バレーボール)」の記事における「ツーセッター」の解説
ツーセッターとはバレーボールにおける戦術のひとつで、二名のセッターを置くフォーメーションのことである。対角のポジションに入る二名のセッターは、前衛ではスパイクを、後衛ではトスアップをそれぞれ行う。一般のツーセッターシステムでは、二人のセッターは前衛でライト側にまわるスタイルがとられるが、センタープレーヤ(ミドルブロッカー)の二人がセッターを兼ねる形のツーセッターシステムも存在する(かつて女子社会人チーム「日立」の山田重雄監督は、江上由美と石田京子のセンターツーセッターのフォーメーションを試したことがある)。また、二人のセッターが必ずしも対角を構成しない特殊なフォーメーションも試みられている。例えば1979年に藤沢商業高校が春高バレーで全国制覇を果たした時のチームは、古川靖志がエース兼セッターであり、もう一人のセッター吉田と非対角のツーセッターシステムを組んだ。 ツーセッターシステムでは、基本的に後衛のセッターがトスアップを担当するため、サーブレシーブが高く返球された場合にツーアタックを使うことができない。また、二名のセッターでトスのスタイルが異なる場合には、スパイカーとのタイミングを取りづらくなるといった問題もある。しかしながら、常に前衛の3人を攻撃に使えるというメリットは大きく、完全に機能すれば非常に強力な戦術となり得る。大型の選手によるツーセッターシステムはこれまで全日本チームにおいても幾度か試されており、かつては藤田幸光や蘇武幸志、熊田康則らをツーセッター要員として養成しようと試みたが、成功しなかった。全日本女子チームでも狩野舞子や木村沙織がスパイクの打てるセッターとして期待された時期もあった。基本的にツーセッターシステムは選手育成が非常に難しく、近年においても積極的に導入するチームは少ない。国際大会においてはキューバの女子チームがツーセッターシステムを好んで採用している。ちなみに、小学生や中学生チームなどでは前衛選手によるツーセッターシステムがとられることもある。このシステムの場合、前衛のスパイカーは二名に減るものの、ツーアタックが可能となることやスパイクレシーブからのトスアップが容易になるといった利点がある。
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