タキ16300形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:06 UTC 版)
「国鉄タキ8000形貨車」の記事における「タキ16300形」の解説
タキ16300形は、プロピオン酸専用の27t 積タンク車として1969年(昭和44年)8月28日に2両(タキ16300・タキ16301)が三菱重工業にてタキ8000形(タキ8007・タキ8008)より改造製作された。 本形式の他にプロピオン酸を専用種別とする形式には、タキ750形の一形式が存在した。 所有者は、三菱化成工業でありその常備駅は三重県の塩浜駅であった。 タンク体は、種車のものを流用したが断熱材、薄鋼板製のキセ(外板)が撤去されステンレス製のタンク体のみとなった。 荷役方式は上出し式に改造された。荷降ろしの際には加圧空気を併用した。 車体色は銀色、寸法関係は全長は12,100mm、全幅は2,531mm、全高は3,787mm、台車中心間距離は8,000mm、自重は16.7t、換算両数は積車4.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1981年(昭和56年)10月26日に最後まで在籍したタキ16301が廃車となり同時に形式消滅となった。改造より12年後と短命な形式であった。
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