タウーリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 13:48 UTC 版)
アークス・バズガン タウーリア太守。良くも悪くも単純な性格であり、高いプライドと短気の持ち主であるが切り替えは早く、領民のほとんどから慕われている。その昔、タウラン地方を治めていたヤッシュ・バズガンの子孫であるため、ゼル・タウラン国王を名乗りタウラン地方の諸国もやがては自身の統治国となると信じている。古代魔法王朝の玉璽ともいわれる軍配(その柄には竜神の爪と呼ばれる水晶)を常に腰に下げており、アプターでの戦いに敗れた折にはその軍配をギル(オルバ)に奪われメフィウスとの同盟を承諾させられた。その後、軍配はギル(オルバ)から友好の証としてエスメナ・バズガンの手を経由して返還された。ギル(オルバ)に対して敗戦直後は恨み骨髄であったが、和睦後はその手腕を認めてエスメナとの婚姻を視野に入れるなど気持ちを切り替えた。 ラバン・ドゥ アークスに仕える竜丁にして軍師。冷静沈着な軍師であるが、竜丁としてかなりの腕の持ち主でもあり、竜の品種改良も手掛ける。アークスとは気の置けない仲であり、時にいがみ合うといった関係。タウーリアに来てからの英雄オルバを疑問視していたが、オルバが自ら正体を明かすと「面白そうだ」と助力した。 エスメナ・バズガン 西方一の美姫とも言われる、アークスの娘。19歳(3巻登場時)。和平交渉にきたギル(の振りをしたオルバ)に一目惚れした。ガルダによる魔術のせいか、夢遊病の気があったが現在の状態は不明。ガルダによって連れ去られた際に洗脳を受けていたところをオルバによって救出される。その時に洗脳から解放する手段としてオルバが素顔と正体を明かしたことからオルバの正体を知る。後に二人で顔を合わせたことからギル生存の確信に至り、喜びの涙を流した。 ラスワン・バズガン アークスの甥で、次期太守候補の一人。気性が激しく残虐なところがある。ガルダと手を組み、ガルダに対する認識や情報収集が甘く他の国同様内乱の駒とされた。アークスが軍配を奪われたことを察知して反乱を決意し、テドス大公を殺害したが、想定外の場面に弱かったのかエスメナの鼓舞と味方の士気を乱す行為などにより反乱は失敗した。 ボーワン・テドス 将軍。第五兵団長。テドス大公の養子で、次期太守候補の一人。誠実な性格の持ち主であり、テドス大公やアークスを慕っている。度量は大きい人物であり、傭兵に対しての態度などにも気配りしている。アプター砦での戦いではオルバと敵対したが、傭兵となったオルバの上司となりガルダ軍との戦いで重傷を負ったがためにタウーリアで療養した。療養中にラスワンの反乱に直面するが、テドス大公を殺された怒りと元々の不仲から敵対してエスメナの助力もあり反乱を鎮圧した。 ダンカン タウーリアの傭兵団長。生粋のタウーリア人。傭兵に対する指揮は、周囲からも評価されていた。ガルダとの戦の際に自身は殿を務めて、オルバ達傭兵にボーワンの救出を託した。 タルコット 傭兵。沿岸国の商家の出身。27歳。女好きにして、おしゃべりでお調子者。画才があり、剣の腕はなかなかのもの。オルバを気に食わないと思いながらもその能力を認めてもいる。 スタン 傭兵。沿岸国の出身だが遊牧民の間で育った。20歳前後。オルバとも仲良くできるほど人懐っこい人物。人の相を見ることができ、それを応用してのかなりの危険察知力や勘の持ち主で、タルコットを兄貴と呼んで多くの戦場を経験してきた。魔素の流れを認識することができ、それによって魔道士の居場所を感知することなどができる。
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