セトのトンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 16:07 UTC 版)
アレイスター・クロウリー晩年の秘書であったとされるイギリスのオカルティスト、ケネス・グラントは Nightside of Eden (1977年)において生命の樹の闇の側を探求した。セトのトンネル(Tunnels of Set)は同書の後半で解説されているもので、生命の樹の22の径に対応するクリフォトの闇のネットワークを表している。これを著すに当たりグラントが依拠した情報源は、クリフォトの22の径に対応する霊(genius)の名称とそのシジルが記されたクロウリーの霊界交信文書 Liber CCXXXI (『231の書』)であった。 グラントの論ずるところ、クリフォトは邪悪なものではない。セフィロトの鏡像であり、通常のリアリティの裏に隠された虚のリアリティの世界である。そして「セトのトンネル」は悪霊の王国ではなく、無意識領野の先祖返り的な古層の域であるとしている。 アメリカのオカルティスト、リンダ・ファロリオ(Linda Falorio)はセトのトンネルをカードに表現した「シャドウ・タロット」(The Shadow Tarot)を制作した。 22のセトのトンネルの名称は以下の通りである。 11th - Amprodias 12th - Baratchial 13th - Gargophias 14th - Dagdagiel 15th - Hemethterith 16th - Uriens 17th - Zamradiel 18th - Characith 19th - Temphioth 20th - Yamatu 21st - Kurgasiax 22nd - Lafcursiax 23rd - Malkunofat 24th - Niantiel 25th - Saksaksalim 26th - A'ano'nin 27th - Parfaxitas 28th - Tzuflifu 29th - Qulielfi 30th - Raflifu 31st - Shalicu 32nd - Thantifaxath (参照文献 Grant, Kenneth. Nightside of Eden. Skoob Books.)
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