スバル1000/ ff-1.1100/ ff-1.1300G
1966年5月、1000を発売。69年3月、100cc排気量アップしたff-1を出した。フロントエンジン、フロントドライブ方式は、わが国量産乗用車の先駆であり、あわせてFF車としての実力は世界的にも第一級であるとの誇りを示したとして1を付けた。1100はエンジンの排気量。70年6月発売の1300Gもエンジンの排気量を示し、よりグレードの高いグランドシリーズと位置づけてGを加えた。
1000は技術的にきわめて特徴の多い意欲作だった。スバル独自の水平対向エンジンはこのクルマから始まったといっても過言でない。55psを発生、コラム式4速MTと組み合わせていた。ラジエーターはメインとサブがあり、電動ファンを備えた3段階冷却。フロントブレーキはドラムのインボード式。東京店頭渡し価格は49万5000円から58万円。67年2月、2ドア型を発売。11月には2ドアスポーツセダンが仲間入り。最高出力は67ps、フロアシフトでラジアルタイヤが標準、0→400mは17.7秒を記録した。68年8月と11月に他機種もフロアシフトとなった。
69年3月、エンジンは1100(1088CC)となり、ネーミングもff-1と変わった。最高出力は62psにアップ。2ドアスポーツセダンもあり、こちらは77ps仕様を搭載していた。
70年7月、マイナーチェンジでff-1.1300Gが発売となった。エンジンは1267ccで80ps、スポーツセダンとスーパーツーリングはツインキャブ仕様の93psエンジンを積み、フロントブレーキはディスク、ラジアルタイヤを標準とした。71年4月にマイナーチェンジを実施したが、10月、レオーネの登場でこのシリーズは消えた。生産中止は72年4月。
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