ストロングクリフの老婆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:48 UTC 版)
「五日物語 -3つの王国と3人の女-」の記事における「ストロングクリフの老婆」の解説
ストロングクリフの王は王妃を迎えず、大勢の美女を侍らせ放蕩の日々を過ごしていた。ある日の朝、女性の美しい歌声を耳にした王は声の主と会おうとするが、声の主は老婆姉妹の姉ドーラだった。ドーラを美女と思い込んだ王は扉越しに宝石を贈り、彼女を城に招こうとする。最初は断ろうとするドーラだったが、何度も訪れる王と贈り物に魅せられ、妹インマの制止を振り切り王宮に向かい、「一切明かりを点けない」という条件で一夜を共にする。しかし、朝になってドーラの正体を知った王は激怒し、衛兵に命じて彼女を崖下の森に放り出してしまう。森の木々にからまり命拾いしたドーラは通りかかった魔女に助けられ、魔女の魔法で絶世の美女に姿を変える。そこに、狩りのため森に入った王と出くわし、彼女の美貌に魅せられた王はドーラを王妃に迎える。 数日後、インマの元に「未来の王妃」からドレスと王の結婚式の招待状が届く。妹と再会したドーラは彼女の生活を一生保証すると約束するが、インマは結婚式が終わった後も王宮に留まろうとし、さらに若返りの秘密を聞き出そうとしてドーラと口論になる。ドーラも自分が若返った理由は分からなかったが、引き下がろうとしないインマにウンザリして「皮を剥いだ」と嘘を伝えてしまう。その言葉を真に受けたインマは、町の刃物職人に宝石を渡して全身の皮を剥いでもらう。しかし、インマは若返ることはなく、血塗れのまま王宮に向かって歩いていく。
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