ジョー・ディマルコ殺害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/14 05:18 UTC 版)
「マフィア-カモッラ戦争」の記事における「ジョー・ディマルコ殺害」の解説
ディマルコは、ロウアー・マンハッタンでギャンブルのアジトを増やし、攻勢を仕掛けた。1916年6月24日、ニコラス・テラノヴァとスティーヴ・ラサールがブルックリンのコニーアイランドを訪れ、ディマルコの排除をカモッラに提案した。カモッラも、ディマルコが彼らのマルベリーの賭場を荒らしていたので、殺害に賛同した。3週間後、テラノヴァ兄弟(ニコラス、チロ)、ラサール、ジュゼッペ・ヴェラザーノがブルックリンのネイビーストリートを訪れ、殺害プロットを打ち合わせた。モレロの暗殺チームはディマルコに顔を知られていたので、NSGのガンマンが実行することになった。モレロ一家は、ディマルコの元仲間ヴェラザーノをカモッラに紹介した。しかし実行犯に選ばれたNSGのジョン・フェットは、ディマルコが最近開いたジェームス通りの賭場に来た時、タイミングが合わずディマルコを取り逃がした。 1916年7月20日、2回目の暗殺を試み、ジョン・フェットにトム・パガノ、ジョー・”レフティ”・エスポジトを加えた3人がディマルコの賭場に再び現れた。ドアマンのニック・サッシ(カモッラ仲間)が彼らを店の裏口から入れ、キッチンを通って奥の部屋に入った。ディマルコは、チャールズ・ロンバルディら仲間数人とトランプをやっていた。3人はディマルコの顔を知らないのでヴェラザーノが合図で知らせ、サッシとロッコ・ヴァレンティが逃走を助ける段取りだった。沢山の見物人が周りに座ってゲームを眺めていた。ヴェラザーノはディマルコと反対側に座り、見物客に混じったガンマン3人に、ディマルコの位置を合図で示した。エスポジトとパガノは、ヴェラザーノの合図を読み誤り、ロンバルディに発砲して射殺した。ヴェラザーノは慌てて間違いを知らせ、何とかディマルコ殺害に成功すると、窓からオリバー通りに出て逃走した。その晩、テラノヴァ三兄弟とラサールがネイビーストリートを訪れ、NSGボスのレオポルド・ロウリターノに暗殺成功を知らせ、祝福した。また暗殺報酬として50ドルを渡した。
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