ジャン・ポーランとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ジャン・ポーランの意味・解説 

ジャン・ポーラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 00:22 UTC 版)

ジャン・ポーラン(Jean Paulhan、1884年12月2日 - 1968年10月9日)は、フランス言語学者、作家文芸評論家。アカデミー・フランセーズ会員。戦前・戦後の30年にわたってアンドレ・ジッドらが創刊した『新フランス評論』誌の編集長を務め、戦時中は対独レジスタンスに参加し、地下出版の『レットル・フランセーズ (フランス文学)』紙を創刊した。ルイ・アラゴンポール・エリュアールアンドレ・ブルトンアントナン・アルトーらのシュルレアリスム詩人アメデエ・オザンファンジャン・デュビュッフェらの前衛芸術家を支援し、『O嬢の物語』の序文を執筆して刊行にこぎつけるなど、「新人発掘の名人」[1]、「フランス文学の黒幕」[2]と呼ばれた。マダガルカルメリナ族の民衆詩ハインテーニ英語版の研究、『タルブの花』に代表される文学言語の研究でも知られる。


  1. ^ a b 松崎芳隆. “「ポーラン」小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』”. コトバンク. 2019年8月30日閲覧。
  2. ^ 平凡社『世界大百科事典』「ポーラン」”. コトバンク. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ PAULHAN Jean” (フランス語). maitron-en-ligne.univ-paris1.fr. Maitron. 2019年8月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j Claire Paulhan, Bernard Baillaud (2003年). “Chronologie biographique de JEAN PAULHAN (1884-1968)” (フランス語). Société des lecteurs de Jean Paulhan. 2019年8月30日閲覧。
  5. ^ 深澤秀夫. “勤勉な教師の孤独 -「言葉への旅 ― ジャン・ポーランのマダガスカル」”. www.aa.tufs.ac.jp. 2019年8月30日閲覧。 “初出:鈴木雅雄真島一郎編『文化解体の想像力 ― シュルレアリスムと人類学的思考の近代』人文書院、pp.321-361、2000年”
  6. ^ 深澤秀夫. “未完の「国語」-「言葉への旅 ― ジャン・ポーランのマダガスカル」”. www.aa.tufs.ac.jp. 2019年8月30日閲覧。
  7. ^ 深澤秀夫. “言葉の世界へ -「言葉への旅 ― ジャン・ポーランのマダガスカル」”. www.aa.tufs.ac.jp. 2019年8月30日閲覧。
  8. ^ Le Spectateur : revue critique / dir. René Martin-Guelliot” (フランス語). Gallica (1914年3月). 2019年8月30日閲覧。
  9. ^ Journal asiatique” (フランス語). http://www.aibl.fr (2011年4月22日). 2019年8月30日閲覧。
  10. ^ a b 深澤秀夫. “その後のポーラン -「言葉への旅 ― ジャン・ポーランのマダガスカル」”. www.aa.tufs.ac.jp. 2019年8月30日閲覧。
  11. ^ Les Hain-Tenys - Blanche” (フランス語). www.gallimard.fr. Gallimard. 2019年8月30日閲覧。
  12. ^ Le Guerrier appliqué – Progrès en amour assez lents – Lalie - L'Imaginaire” (フランス語). www.gallimard.fr. Gallimard. 2019年8月30日閲覧。
  13. ^ 吉井亮雄『新フランス評論』創刊百周年 : アンドレ・ジッド関連の出版・行事を中心に」『仏文研究』第40巻、京都大学フランス語学フランス文学研究会、2009年10月、1-12頁、CRID 1390572174788509184doi:10.14989/138007hdl:2324/19167ISSN 0385-1869 
  14. ^ a b Histoire de la NRF” (フランス語). La Nouvelle Revue Française. 2019年8月30日閲覧。
  15. ^ La Nouvelle Revue Française - Septembre 1920” (フランス語). La Nouvelle Revue Française. 2019年8月30日閲覧。
  16. ^ Gazette des écoles : journal de l'instruction publique et de l'Université / Guillard, rédacteur en chef” (フランス語). Gallica (1830年8月8日). 2019年8月30日閲覧。
  17. ^ Musée de la Résistance et de la Déportation de la Haute-Garonne. “Art et Littérature pendant la seconde guerre mondiale” (フランス語). Musée de la résistance en ligne. 2019年8月30日閲覧。
  18. ^ 細川真由「フランス知識人の「反ファシズム」イデオロギー ― 戦間期反戦運動および対独レジスタンス運動との関連において」『社会システム研究』第20号、京都大学大学院人間・環境学研究科 社会システム研究刊行会、2017年3月30日、157-171頁。 
  19. ^ 安原伸一朗「紙の争奪戦 ― ナチス占領下のフランスにおける検閲と作家の文筆活動」『言語情報科学』2006年4月、339-355頁、NAID 40015145978 
  20. ^ 重見晋也「パラテクスト研究の問題点 : Confluences誌を対象とした調査の事例に基づいて」『HERSETEC : テクスト布置の解釈学的研究と教育』第5巻第2号、Graduate School of Letters, Nagoya University、2011年、23頁、CRID 1050858054371122944hdl:2237/0002004725ISSN 18828833NAID 40019311188 
  21. ^ Liste Otto. Ouvrages retirés de la vente par les éditeurs ou interdits par les autorités allemandes” (フランス語). BnF Gallica (1940年9月). 2019年8月30日閲覧。
  22. ^ 大島博光アラゴンとエルザ ― 抵抗と愛の讃歌東邦出版社、1971年http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/blog-entry-3151.html 
  23. ^ 大島博光『レジスタンスと詩人たち』白石書店、1981年10月http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/blog-entry-682.html 
  24. ^ レジスタンス文学”. コトバンク. 2019年8月31日閲覧。
  25. ^ Almanach des Lettres françaises publié par le CNE” (フランス語). museedelaresistanceenligne.org. Musée de la résistance en ligne. 2019年8月31日閲覧。
  26. ^ a b Jean-François Sirinelli (1998年1月12日). “«Le juste châtiment des traîtres».” (フランス語). Libération.fr. 2019年8月31日閲覧。
  27. ^ 有田英也「ワイマールへの旅 : 1941年11月第1回ヨーロッパ作家会議についての覚え書き (濱川祥枝教授退職記念号)」『ヨーロッパ文化研究』第13巻、1994年、232-213頁、NAID 110000362617 
  28. ^ Portrait de Jean Paulhan, 363” (フランス語). www.dubuffetfondation.com. Fondation Jean Dubuffet. 2019年8月31日閲覧。
  29. ^ 小寺里枝. “〈アール・ブリュット〉の初期構想 ― 1940~50 年代、ジャン・デュビュッフェの芸術理念”. 美学会. 2019年8月30日閲覧。
  30. ^ René Drouin : quand le catalogue d’exposition devient livre d’art” (フランス語). madparis.fr. 2019年8月31日閲覧。
  31. ^ Mort de l'auteur d'"Histoire d'O"” (フランス語). L'Humanité (1998年5月2日). 2019年8月31日閲覧。
  32. ^ Mort de Jean-Jacques Pauvert: des réactions unanimes” (フランス語). FIGARO (2014年9月29日). 2019年8月31日閲覧。



ジャン・ポーラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 04:48 UTC 版)

レットル・フランセーズ」の記事における「ジャン・ポーラン」の解説

一方、ジャン・ポーランは、アンドレ・ジッドらが創刊し戦間期党派性排除し外国文学積極的に紹介したことで国際的な影響力をもつことになった新フランス評論』誌の編集長務めていたが、ポーラン地下活動呼びかけたことで1940年6月1日終刊検閲協定締結同時に禁書目録「オットー・リスト(フランス語版)」を発表した駐仏ドイツ大使オットー・アベッツ(フランス語版)の要請によって半年後の1940年12月再刊され対独協力転じた作家ピエール・ドリュ・ラ・ロシェル編集長任命された。『新フランス評論』を去ったポーランはレジスタンス・グループ「国民戦線」および「人類博物館グループフランス語版)」の機関紙レジスタンスフランス語版)』の刊行参加しまた、当時挿絵画家であったジャン・ブリュレル(ヴェルコール)と作家のピエール・ド・レスキュール(フランス語版)が地下出版社「深夜叢書」を創設しようとしていることを知って、これを支援した

※この「ジャン・ポーラン」の解説は、「レットル・フランセーズ」の解説の一部です。
「ジャン・ポーラン」を含む「レットル・フランセーズ」の記事については、「レットル・フランセーズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ジャン・ポーラン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジャン・ポーラン」の関連用語

ジャン・ポーランのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジャン・ポーランのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジャン・ポーラン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのレットル・フランセーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS