ジャンプ弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/22 14:16 UTC 版)
ロケットなどの形状(他のバリエーションとして、ダーツや、羽根突きの羽子がある)にデザインされたダーツ型の投擲玩具であり、突出した先端部(ロケット形では長い円筒状、他では短い円筒状もしくは半球状)に続く基部に紙火薬を装填し、投げ落としたときの衝撃で起爆させて遊ぶ。一般的なロケット形の場合、ばね仕掛けになっている先端の円筒を引っ張り上げて基部に隙間を作り、千切って個分けした紙火薬1回分を挟み込んで装填する。先端に重心がかかる構造になっているため、ジャンプ弾を宙に向かって投げると必ず先端から地面に落ち、受けた衝撃が装填した火薬へ伝わるようになっている。先端を含む芯部は金属製、羽根と一体となっている胴部は合成樹脂製である。 呼称については、ジャンプ弾(ジャンプだん)のほか、製造メーカーによって、ロケット弾、ジャンピングロケット弾、ミサイル弾など様々にあって統一されていない。このうち「ロケット弾」は「ジャンプ弾」以上に一般的であるかも知れないが、第一義として兵器である「ロケット弾」と違い、「ジャンプ弾」はこの玩具に固有の名称であり、かつ、「ロケット弾」と遜色ないほどに広く知られたものである。なお、「ロケット弾」および「ジャンプ弾」の名を持つ製品はロケットの形状をしており、先述した「他のバリエーション」はそれ以外の呼称のものに含まれる。 日本では1970年代を中心に盛んに遊ばれた、いわゆる「レトロ玩具」「昭和レトロ」の一つである。製品は壊れやすく、また、不発となることも少なくなかった。
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