シド・ミード版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:15 UTC 版)
「デッカードブラスター」の記事における「シド・ミード版」の解説
最初にシド・ミードによってデザインされたものは、近未来的外観の強いデザインであり、例えるなら縦に長いヘアドライヤー様のもので、現実に存在する銃器というよりは「SF映画に登場する光線銃」のイメージに沿ったものである。 コンセプトデザインのデザイン画からは、銃の最後方、円筒形のグリップの上に筒状のカートリッジを収納する設定であったらしきことや、上部に板状のモニタもしくは光像式照準器のハーフミラー様のものがあること、銃身と推測される部分の側面に「753BCRY0.752M」、トリガー様の部分の上に「32」という数字が書かれていること、などが読み取れるが、それぞれどのような意味があるのかは不明である。 第1案のデザインが不採用になり、再度デザインされたものは全体的により現実の自動拳銃に近いデザインになったが、やはり現実に存在する銃器というよりは「光線銃」あるいは「片手持ち式の小型ムービーカメラ」に近いデザインである。 なお、映像作品用プロップの製作を手がけるプロップメイカーにより、シド・ミード版のデザイン(第1案)に基づいたモデルが何度か新たに製作され、パサディナで開催されたミードの個展で展示されたことがある。これらの中には2010年代においても現存しているものがあり、彼のデザインワークスを示すものの一つとして保存されている。
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