コーナリングフオース
クルマがカーブを曲がる際、速度が高くなるにつれて遠心力が作用し、カーブを曲がるにはこの遠心力に打ち勝つ力が必要となる。旋回時のタイヤはカーブの外側に向かって横滑りしながら進行するようになり、路面との摩擦により変形する。このときタイヤのトレッド面と路面間にはタイヤの変形を元にもどそうとする力が発生し、車両の進行方向に対して直角に作用する。この力をコーナリングフォース(旋回求心力)と呼ぶ。
同義語 CFコーナリングフオース
横滑り角によってタイヤに生じる力のうち、進行方向に直角で水平方向の成分をいう。CFと略称される。旋回の源となる力であり、コーナリング特性のもっとも基本的な特性である。CFは、横滑り角が小さいときは横滑り角に比例して増加し、10°程度から飽和する。この比例部分の勾配はコーナリングパワーと呼ばれ、飽和値である最大値とともにCFの代表特性値となる。また、横滑り角が動的に変化しているときには位相遅れが生じ過渡応答へ影響することから、最近では動特性の解析が積極的に進められている。動特性を正確に測定するには、より実際に近い条件が得られる実車式やフラットベルト式のタイヤ試験機が必要である。
参照 コーナリング特性(タイヤ)、コーナリングパワー、横力(タイヤ)、横力、CF- コーナリングフオースのページへのリンク