クロロエタン

デジタル大辞泉

クロロエタン【chloroethane】

読み方：くろろえたん

有機塩素化合物の一種。エタンの水素原子1個を塩素原子に置き換えたもの。劇物。甘い香りをもつ無色気体。かつてガソリンに添加されたテトラエチル鉛の原料として利用された。化学式C₂H₂Cl モノクロロエタン。塩化エチル。

日本化学物質辞書Web

クロロエタン

分子式：	C2H5Cl
その他の名称：	塩化エチル、Chloroethane、Ethyl chloride、エチリス、Chlorethyl、Chloryl、クロロエチル、クロリルアネステチック、クロリル、クロリデュム、ケレン、Chloridum、Chloryl anesthetic、Aethylis、Anodynon、Chelen、エーテルムリアテック、エーテルヒドロクロリック、ナルコチル、Kelene、Hydrochloric ether、Ether muriatic、Ether hydrochloric、ムリアチックエーテル、ヒドロクロリックエーテル、アノジノン、エチリスクロリデュム、Aethylis chloridum、NCI-C-06224、Narcotile、Muriatic ether、1-Chloroethane、R-160
体系名：	エチルクロリド、1-クロロエタン、クロロエタン

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分子構造リファレンス

物質名

クロロエタン

慣用名

塩化エチル

化学式

CH₃CH₂Cl

融点（℃）

-136.4

沸点（℃）

12.3

特徴

ハロゲン化合物の一種。

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ウィキペディア

クロロエタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/06/24 06:01 UTC 版)

クロロエタン
IUPAC名 クロロエタン
別称 塩化エチル モノクロロエタン
識別情報
CAS登録番号	75-00-3
KEGG	D04088
SMILES CCCl
特性
化学式	C2H5Cl
モル質量	64.51
示性式	CH3CH2Cl
外観	無色気体
密度	0.92, 液体
融点	−139
沸点	12.3
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロエタン (chloroethane) は、有機化合物の一種で、エタンの持つ水素がひとつ塩素に置き換わった構造を持つハロゲン化アルキル。塩化エチル、またはモノクロロエタンとも呼ばれる。かつて、ガソリンに加えられていたテトラエチル鉛の原料として広く用いられていた。甘い香りを持つ無色の気体。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている^[1]。法律上の名称は「クロルエチル」。

製造

クロロエタンは、エチレンと塩化水素を、塩化アルミニウムの触媒下に 130–250 ℃ の温度範囲で反応させて作られていた。反応式を示す。

${\displaystyle {\rm {C_{2}H_{4}+HCl\longrightarrow CH_{3}CH_{2}Cl}}}$

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