クロナガアリとは? わかりやすく解説

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黒長蟻

読み方:クロナガアリ(kuronagaari)

アリ科昆虫

学名 Messor aciculatus


クロナガアリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 10:02 UTC 版)

クロナガアリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目(膜翅目) Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目(細腰亜目) Apocrita
上科 : スズメバチ上科 Vespoidea
: アリ科 Formicidae
亜科 : フタフシアリ亜科 Myrmicinae
: クロナガアリ属 Messor
: クロナガアリ M. aciculatus
学名
Messor aciculatus
Fr. Smith, 1874
和名
クロナガアリ
英名
-

クロナガアリ(黒長蟻) Messor aciculatus は、ハチ目・アリ科・フタフシアリ亜科に分類されるアリの一種。中型のアリで、乾燥した草原でによく見られる。他のアリと異なり、植物の種子、主にイネ科植物のそれを食物とする。また、一つの巣に複数の女王がいることが多い、という特異な習性を持つ。

働きアリの体長は5mmほどで、女王アリは10mmほどの大きさ[1]。全身がく、腹柄節が2つあるが、和名と異なりそれほど細長い体型ではない。頭部と胸部はつやがないが腹部はつやがあり、一見して腹部だけ黒光りして見える。

本州四国九州屋久島に分布し、日本以外では朝鮮半島中国モンゴルまで分布する。

草丈が低く乾燥した草原を好み、日本ではや空き地などでよく見られる。は真下に通路を掘り進み、その通路に1つずつ横向きに部屋をつけるのが特徴で、大きな巣では深さ4mに達することもある。

働きアリの活動が活発なのはであり、真夏は活性が下がる。活動期は、巣を補修した土を巣穴の周囲にうす高く積み上げる。秋になると、働きアリは巣の周囲のオヒシバエノコログサなどイネ科植物の実を回収し、巣穴に運びこむ。小さな草の実を回収するため、回収作業もほぼ1匹ずつで行う。巣の中では運びこんだ実の殻を剥ぎ、胚芽を取り除いて、胚乳の部分だけを食料庫に蓄える。

幼虫の食物もイネ科植物の種子であるが、種子は硬く、幼虫の顎ではかじれないことが多いため、働きアリが口から消化液を吐き戻し、表面を軟らかくしてから幼虫に与える。

秋以外はほぼ巣穴を閉ざし地下生活をするが、4月のよく晴れた、蒸し暑い日には巣から多数の雄アリ・雌アリが飛び出し結婚飛行を行う。羽アリは昼前から午後の暖かい時間に多く、タイミングによって午後4時程まで結婚飛行が見られる。

結婚飛行後は複数の女王アリが共同で巣を掘り進める[2]

脚注

外部リンク


「クロナガアリ」の例文・使い方・用例・文例

  • クロナガアリという動物
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