キャリー・イェール版(Cary-Yale)
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「ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロット」の記事における「キャリー・イェール版(Cary-Yale)」の解説
1967年にイェール大学図書館に寄贈されたキャリー家のカードゲームのコレクションにあった事から、このデッキはキャリー・イェール版と呼ばれる。またこれはヴィスコンティ・ディ・モドローネ版としても知られ、少なくとも1466年に遡るとされている。またフィリッポ・マリア・ヴィスコンティの注文によるセットという学説もあり、このデッキが最古である可能性もある。学者ジョルダーノ・ベルティ(en:Giordano Berti)の学説によれば、このデッキは1442年と1447年の間に製作されたとされる。キャリー・イェール版は通常の大アルカナの他に「信仰」「希望」「慈善」の三枚のカードが加えられている(それぞれ「教皇」「星」「女教皇」の替りに入れられたとみる説もある)。また、通常の人物札(王・女王・騎士・ペイジ)の他に、「女騎士」と「メイド」が加えられている。よって制作時には86枚で構成されていたと考えられる。現在は11枚の大アルカナ、17枚の人物札、金貨の3を除いた数札39枚の、計67枚が現存する。札のサイズは 189 × 90 mm。 すべての大アルカナと人物札の背景は金箔で装飾されている。また、すべての数札の背景は銀で装飾されている。
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