オレンジルート
在日米軍による戦闘機の低空飛行訓練の経路のうち、四国上空を経由して紀伊半島から山口県の岩国基地までを飛行する経路の通称。
オレンジルートは、和歌山県を始点とし、徳島県、高知県、愛媛県の四国三県を通過して山口県の岩国基地に向かう。
米軍による低空飛行訓練の経路は、それぞれ色名による通称で呼ばれている。例えば、九州上空を一周するように飛行する経路は「イエロールート」と呼ばれている。他にも、東北の太平洋側を縦断する「グリーンルート」、東北の日本海側を縦断する「ピンクルート」など、経路は各地方・ほぼ日本全土の上空に存在する。各経路は日本共産党が2012年8月に公開した記事に詳しい。
2013年3月初旬に、四国上空でオレンジルートを通過する米軍機が目撃されている。訓練に使用された輸送機「MV-22オスプレイ」は、その安全性について疑問視・不安視する声も多い。当初はイエロールートを利用するとしていたものを、前日に急遽オレンジルートへ変更して飛行訓練を実施した経緯も不安の種となり、オスプレイが飛行訓練を実施した後日には主力戦闘機「FA-18ホーネット」とみられる戦闘機も確認されるなどしている。
関連サイト:
日本の空は誰のもの - 日本共産党 しんぶん赤旗
Final Environmental Review for Basing MV-22 Aircraft - 防衛省
仮訳 - 防衛省
オレンジルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 13:54 UTC 版)
オレンジルート(JNTR‐Orange)とは、アメリカインド太平洋軍隷下の、アメリカ海兵隊、第7艦隊空母戦闘群、太平洋空軍航空戦闘軍団、在日アメリカ軍等の航空機が訓練を実施する非公式の航空路に与えられた通称名である。 オレンジルートは、まず和歌山県南部の椿山ダム上空を起点として、紀伊山地を南西に飛んでから紀伊水道を北西に向かって横断し、対岸にある高知県東洋町上空から四国山地の山々に入る[1]。徳島県との県境付近を飛び、高知県香南市の綱附森付近で変針し、大豊町から本山町にかけての上空を低空飛行する。高知県大川村の早明浦ダム上空で愛媛県側に変針し、西条市から今治市の上空を経て瀬戸内海の安芸灘を抜け、岩国基地に至るものである[2]。
- ^ 高知新聞3月7日付1面
- ^ 「しんぶん赤旗」2012年8月13日付(2013年3月7日閲覧)
- ^ “オレンジルートで爆撃訓練”. リムピース. 2013年3月7日閲覧。[出典無効]
- ^ a b “ドキュメント北朝鮮 第3集「核をめぐる戦慄(せんりつ)」”. NHKスペシャル (2006年4月4日). 2013年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月23日閲覧。
- ^ “平和アーカイブス”. NHK. 2013年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月23日閲覧。
- ^ “OPLAN 5029 - Collapse of North Korea” (英語). 2013年3月6日閲覧。
- ^ a b 小川和久「もしも日本が戦争に巻き込まれたら」(アスコム刊 2011年)[要ページ番号]
- ^ “94年に早明浦ダムにA6が墜落した時の事故報告書の添付文書、NTR ORANGEから作成。”. リムピース. 2013年3月7日閲覧。
- ^ “高知沖に墜落したFA18の飛行ルート”. リムピース. 2013年3月7日閲覧。
- 1 オレンジルートとは
- 2 オレンジルートの概要
- 3 概要
- 4 オレンジルートにおける米軍機墜落事故
- オレンジルートのページへのリンク