インパルス応答とは? わかりやすく解説

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インパルス応答

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/02 15:47 UTC 版)

インパルス応答(インパルスおうとう、英語: impulse response)とは、インパルスと呼ばれる非常に短い信号を入力したときのシステムの出力である。インパルス反応とも。インパルスとは、時間的幅が無限小で高さが無限大のパルスである。実際のシステムではこのような信号は生成できないが、理想化としては有益な概念である。




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インパルス応答

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 06:54 UTC 版)

LTIシステム理論」の記事における「インパルス応答」の解説

このシステムディラックのデルタ関数入力したとき、デルタ関数理想的なインパルスであるため、LTI変換結果がインパルス応答となる。これを式に表すと次のうになる。 ( h ∗ δ ) ( t ) = ∫ − ∞ ∞ h ( t − τ ) δ ( τ ) d τ = h ( t ) {\displaystyle (h*\delta )(t)=\int _{-\infty }^{\infty }h(t-\tau )\,\delta (\tau )\,d\tau =h(t)} これにはデルタ関数シフト属性利用している。なお、ここで次が成り立つ。 h ( t ) = h ( t , 0 )   ( with  t = t 1 − t 2 ) {\displaystyle h(t)=h(t,0)\ ({\mbox{with }}t=t_{1}-t_{2})} 従って h ( t ) {\displaystyle h(t)} はそのシステムのインパルス応答である。 インパルス応答を使うと、任意の入力対す応答求めることができる。再び δ ( t ) {\displaystyle \delta (t)} のシフト属性使い任意の入力デルタ関数群の重ね合わせとして表せる。 x ( t ) = ∫ − ∞ ∞ x ( τ ) δ ( t − τ ) d τ {\displaystyle x(t)=\int _{-\infty }^{\infty }x(\tau )\delta (t-\tau )\,d\tau } この入力システム適用すると、次のうになるH x ( t ) = H ∫ − ∞ ∞ x ( τ ) δ ( t − τ ) d τ {\displaystyle {\mathcal {H}}x(t)={\mathcal {H}}\int _{-\infty }^{\infty }x(\tau )\delta (t-\tau )\,d\tau } = ∫ − ∞ ∞ H x ( τ ) δ ( t − τ ) d τ {\displaystyle \quad =\int _{-\infty }^{\infty }{\mathcal {H}}x(\tau )\delta (t-\tau )\,d\tau } ( H {\displaystyle {\mathcal {H}}} は線型であるため、積分内側移動できる) = ∫ − ∞ ∞ x ( τ ) H δ ( t − τ ) d τ {\displaystyle \quad =\int _{-\infty }^{\infty }x(\tau ){\mathcal {H}}\delta (t-\tau )\,d\tau } ( x ( τ ) {\displaystyle x(\tau )} は t に対して一定であり、 H {\displaystyle {\mathcal {H}}} は線型であるため) = ∫ − ∞ ∞ x ( τ ) h ( t − τ ) d τ {\displaystyle \quad =\int _{-\infty }^{\infty }x(\tau )h(t-\tau )\,d\tau } ( h ( t ) {\displaystyle h(t)} の定義から) システムに関する全ての情報は、インパルス応答 h ( t ) {\displaystyle h(t)} に含まれている。

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インパルス応答

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 06:54 UTC 版)

LTIシステム理論」の記事における「インパルス応答」の解説

このシステム離散デルタ関数入力したとき、デルタ関数理想的なインパルスであるため、LTI変換結果がインパルス応答となる。これを式に表すと次のうになる。 ( h ∗ δ ) [ n ] = ∑ m = − ∞ ∞ h [ n − m ] δ [ m ] = h [ n ] {\displaystyle (h*\delta )[n]=\sum _{m=-\infty }^{\infty }h[n-m]\,\delta [m]=h[n]} これにはデルタ関数シフト属性利用している。なお、ここで次が成り立つ。 h [ n ] = h [ n 1n 2 , 0 ]  where  n = n 1 − n 2 {\displaystyle h[n]=h[n_{1}-n_{2},0]\,\!{\mbox{ where }}n=n_{1}-n_{2}} 従って h [ n ] {\displaystyle h[n]} はそのシステムのインパルス応答である。 インパルス応答を使うと、任意の入力対す応答求めることができる。再び δ [ n ] {\displaystyle \delta [n]} のシフト属性使い任意の入力デルタ関数群の重ね合わせとして表せる。 x [ n ] = ∑ m = − ∞ ∞ x [ m ] δ [ n − m ] {\displaystyle x[n]=\sum _{m=-\infty }^{\infty }x[m]\delta [n-m]} この入力システム適用すると、次のうになるH x [ n ] = H ∑ m = − ∞ ∞ x [ m ] δ [ n − m ] {\displaystyle {\mathcal {H}}x[n]={\mathcal {H}}\sum _{m=-\infty }^{\infty }x[m]\delta [n-m]} = ∑ m = − ∞ ∞ H x [ m ] δ [ n − m ] {\displaystyle \quad =\sum _{m=-\infty }^{\infty }{\mathcal {H}}x[m]\delta [n-m]} ( H {\displaystyle {\mathcal {H}}} は線型であるため、総和内側移動できる) = ∑ m = − ∞ ∞ x [ n ] H δ [ n − m ] {\displaystyle \quad =\sum _{m=-\infty }^{\infty }x[n]{\mathcal {H}}\delta [n-m]} ( x [ m ] {\displaystyle x[m]} は n に対して一定であり、 H {\displaystyle {\mathcal {H}}} は線型であるため) = ∑ m = − ∞ ∞ x [ m ] h [ n − m ] {\displaystyle \quad =\sum _{m=-\infty }^{\infty }x[m]h[n-m]} ( h [ n ] {\displaystyle h[n]} の定義から) システムに関する全ての情報は、インパルス応答 h [ n ] {\displaystyle h[n]} に含まれている。

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インパルス応答

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 09:02 UTC 版)

RC回路」の記事における「インパルス応答」の解説

各部品にかかる電圧のインパルス応答は、それぞれの伝達関数逆ラプラス変換である。これは、入力電圧インパルスディラックのデルタ関数)の時の回路応答出力)を表している。 コンデンサ電圧におけるインパルス応答は次の通りh C ( t ) = 1 R C e − t / R C u ( t ) = 1 τ e − t / τ u ( t ) {\displaystyle h_{C}(t)={1 \over RC}e^{-t/RC}u(t)={1 \over \tau }e^{-t/\tau }u(t)} ここで u ( t ) {\displaystyle u(t)} はヘヴィサイドの階段関数であり、 τ   =   R C {\displaystyle \tau \ =\ RC} は、時定数である。 同様に抵抗器電圧のインパルス応答は次の通りである。 h R ( t ) = δ ( t ) − 1 R C e − t / R C u ( t ) = δ ( t ) − 1 τ e − t / τ u ( t ) {\displaystyle h_{R}(t)=\delta (t)-{1 \over RC}e^{-t/RC}u(t)=\delta (t)-{1 \over \tau }e^{-t/\tau }u(t)} ここで δ ( t ) {\displaystyle \delta (t)} はディラックのデルタ関数である。

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