アーケン石 (Arkenstone) の語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 09:59 UTC 版)
「アーケン石」の記事における「アーケン石 (Arkenstone) の語源」の解説
Arkenstoneの語源は、古英語のeorclanstān「宝石」である 。この古英語の単語は、eorcnan-, eorcan-, earcnan-といったヴァリアントがあるが、『ベーオウルフ』の第1208行に使われている(eorclan-stānas)。 また、キュネウルフによる古英語詩『キリスト 第一部(英語版)』では、earcnanstān「宝石/聖なる石」という語が使われており、古英語のeor-は現代英語においてear-と変化するのに対して、ear-で始まる語はar-となることから、ジョン・D・ラトリフ(英語版)は、トールキンのArkenstoneの語源は、『ベーオウルフ』のeorclan-stānasよりも『キリスト 第一部』のearcnanstānの可能性が高いと指摘している。 古ノルド語の『古エッダ』の『ヴォルンドルの歌』におけるiarknasteinaも同語源である。ヤーコプ・グリムの『ドイツ神話学(英語版)』第3巻 (1844年版)において、グリムはゴート語のaírkna-stáins(aírknisは「神聖な」の意)と古高ドイツ語のerchan-steinが対応すると述べており、「乳白色の卵形のオパール」ではないかと言っている。トールキンはドワーフたちの名前を の『古エッダ』の冒頭の『巫女の予言』から採っているので、古ノルド語の形を英語化したものと考えることも可能である。
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