わいせつ基準の緩和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:32 UTC 版)
2008年(平成20年)に出されたメイプルソープ事件の最高裁判決により、芸術作品における刑法上のわいせつ判断基準が緩和され、それに伴い映倫基準も以下のように緩和された。 外国文化尊重の観点から、洋画に限られる。 海外で芸術的評価を受けている描写、または医学的な描写、性教育目的の学術的描写等の正当な理由があること。 露骨な描写ではないこと(アップにしないなど)。 静止画像ではないこと。 セックスシーンではないこと。 未成年者に配慮し、R指定とすること。 上記の要件を満たせばヘアのみならず性器であってもモザイク等の修正処理を施さなくてもよいとされ、性器が無修正で描写されている作品が多数上映されている。男性器が描写されている例としては、『jackass number two』や『ベティ・ブルー』等が、女性器が描写されている例としては、『愛についてのキンゼイ・レポート』、『クリムト』等がある。多くはいわゆる芸術映画であるが、『jackass number two』のような娯楽作品でも性器の無修正描写が許可されており、その基準は不明確なものとなっている。
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