なぜ民間団体なのか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 22:40 UTC 版)
「日本ユニセフ協会」の記事における「なぜ民間団体なのか」の解説
なお、先進諸国にUNICEF支部ではなく民間団体の「ユニセフ国内委員会」が設けられているのは、「UNICEF」が本来は途上国の子供の直接支援を目的として設けられている国連機関であり、先進国内向けには主に支援ではなく寄付金収集を目的としている事による。例えば日本も、かつて被災国としてUNICEFの支援を必要とした第二次世界大戦後の一時期(1949年から1964年)には、ニューヨークのUNICEF本部から直接の支援を受けていた(ただし、UNICEFの日本支部は設置されていない。UNICEFは元々は第二次世界大戦の被災国の子供の直接支援を目的として設けられた機関であり、日本もその対象となった)歴史があるが、援助が必要無くなればUNICEFは活動する必要がなくなるため、支部も設置されない。 とはいえ先進国でも、単に政府・民間から寄付を求めるだけでなく、児童虐待など先進国での問題に関して、各国政府に対する直接・あるいは民間を通じたアドヴォカシー(政策提言)を行ったり、ユニセフ自身の啓蒙を行ったりするなどの活動を行う必要が生じることがある。その際は、現地にあるUNICEF本部と、民間団体である「ユニセフ国内委員会」とが共同体制を取る局面が少なくなく、上述の通り、アジア太平洋地域におけるUNICEF本部「ユニセフ東京事務所」と、日本におけるUNICEF国内委員会「日本ユニセフ協会」は、密接な共同体制を取っている。
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