せぶ・る

デジタル大辞泉

せぶ・る

［動ラ五（四）］《「臥(ふ)せる」の「ふせ」を逆さ読みにした語》寝る。眠る。

「—・っていた処(とこ)を強く踏まれたげえ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉

せぶ・る

［動ラ四］「せびる」に同じ。

「ひま取ってもどれと—・られしを」〈浄・椀久末松山〉

隠語大辞典

せぶる

1. 臥床就眠－山窩ノ仲間ニ於テハ、山野ニ仮泊スルヲ云フ。〔第四類　言語動作〕
2. 寝る事、泊る事を云ふ。
3. 眠る。〔香具師〕　居眠り。或は虚病を使ふ。（センポより来たるもの）
4. 眠ること。「せぶる」は小屋に入込むことで、転じて眠るをいう。〔盗〕
5. 〔香具師〕眠る。居眠り。或いは仮病を使うこと。

分類 役者、盗／犯罪、香具師

せぶる

1. 盗人ノコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・石川県〕

分類 石川県

せぶる

1. 宿ることをいふ。〔犯罪語〕
2. 〔不〕野宿のこと。不浪者などで常に鉾立小屋などに寝起する者を「セブリ」又は「サブリ」と云ひ、床下、軒下などに宿る者を「オカン」といふ。「セブリ」は山窩から来た名称である。

分類 不、犯罪語

セフル

読み方：せぶる

1. 虚病ヲ使フコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・福岡県〕

分類 福岡県

セブル

読み方：せぶる

1. 人ノ能ク寝ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・京都府〕
2. 人家ヲ窺ヒ人ノ眠リヲルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・大阪府〕
3. 寝ルコト。窃盗杯人家ヲ伺ヒ寝ス居レハセフツタト云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・大分県〕
4. 眠ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・三重県〕
5. 寝ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・愛知県〕
6. 眠ムルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・静岡県〕
7. 寝ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・滋賀県〕
8. 寝臥スルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・宮城県〕
9. 眠ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・島根県〕
10. 睡眠スルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・岡山県〕
11. 眠ムルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・福岡県〕
12. 人ノ寝テ居ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・福井県〕
13. 寝テ居ルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・北海道庁〕
14. 居眠スルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・香川県〕
15. 寝ることである。〔縁日商人〕
16. 〔隠〕寝すこと。香具師（やし）用語。
17. 寝る。
18. 寝ることをいふ。
19. 熟睡する。名古屋、前橋　各種盗犯者仲間。
20. 熟睡する。宿る。〔一般犯罪〕

分類 ルンペン／大阪、三重県、京都府、北海道庁、各種盗犯者仲間、大分県、大阪府、宮城県、岡山県、島根県、愛知県、滋賀県、犯罪、的屋、縁日商人語、福井県、福岡県、縁日商人、静岡県、香具師、香川県

セブル

読み方：せぶる

1. 汁桶ノコトヲ云フ。〔第二類　金銭器具物品之部・愛知県〕

分類 愛知県

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