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石油/天然ガス用語辞典

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ケーシング

読み方: けーしんぐ
【英】: casing

掘削進行伴って、掘られたままで地層露出している坑井裸坑という)に内枠をつけることをケーシングといい、近代削井方法では、ケーシング材料として丈夫な鋼管(ケーシング・パイプ)が使用される。
井戸の内に入れられた一連の鋼管ケーシング・ストリングという。ケーシング・ストリング坑井との間は通常セメントによって閉塞へいそく}・固定される(セメンチング)。ケーシングはこのセメンチングと相まって以下のような役目を果たす。
(1) 坑壁の崩壊を防ぐ。
(2) 圧力異な地層の間を遮断し、圧力の高い地層流体圧力の低い地層移動するのを防止する。
(3) 油やガス生産する場合に、油とガスだけを採取できるように、層と油・ガス層を隔離する。
(4) ケーシングの頂部ケーシング・ヘッド防噴装置クリスマス・ツリーなどの坑口装置取り付け地層圧力をコントロールできるようにする。
(5) ケーシングの内部チュービングパッカーなどの油・ガス採取装置取り付ける
ケーシングに際しては、その強度長さ決めるために、石油会社地質専門家掘削技術者提案地球物理学情報をもとにして、ケーシング・プログラムを作成する。使用される情報で一番確かなのは近くに掘られた井戸記録で、それがない場合には似たような地域での記録使用されたり、物理探査で得られたデータなどが利用される。ケーシング・プログラムを大きく左右するものは、坑の直径目的層の深さ、そしてその潜在産出能力などである。これらはケーシングのサイズタイプ材質選択大きな影響与える。井戸深くなり、掘進日数がかかると、上部の坑壁は長期間裸坑のままにされ崩壊可能性が高くなる。このため坑井掘進にあたっては、ある深度あるいは日数まで掘進した後にいったんそこまでケーシングおよびセメンチング施して、その後そのなかを通る径のビットでさらに下部を掘り進み、第 2 段のケーシングをする、というように、ケーシングは大口径から次第に径を減ずる複数段となるのが通常である。この場合、各段階のケーシングを次のように呼ぶ(図参照)。
(1) コンダクター・パイプ、(2) サーフェス・ケーシング、(3) インターメディエイト・ケーシング(中間ケーシング)、(4) プロダクション・ケーシング。(3) は状況により複数段になる。

図 油井のケーシングの例





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