かもか
大阪弁 | 訳語 | 解説 |
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かもか | おばけ、化け物、妖怪 goblin; specter; ghost; spook | 噛もか、咬もか。実体がわからず恐く怖ろしいもの。いつまでも起きとったら、かもかが出るでぇ。色は白で、毛ぇは生えてへん、目ぇはひとつで、鼻はあれへん、大きな舌がだらしのう垂れてる口は耳まで割けてんねんけど、耳はあれへんねん…、そらかもかやがな。京阪での言い方。平安時代には、おばけは「噛もうぞ」と鳴くと言われていた。奥羽、東山、北陸、土佐、東東海などででは「もう」「もうもう」「もうこ」「もうこ」「もうか」「もか」「もーかー」「ももっか」「もうこんじー」「もーん」「もーんこ」など、東山や関東で「もんじ」「ももじー」「ももんじ」「ももんじっかー」「ももんじょー」など、東海などでは「ももんじょ」「ももんが」、信越で「もも」「ももか」、北陸で「もー」「もーもー」「もんもん」「ももっか」「ももこ」「ももこー」「ももんか」「ももんがー」、中国や九州、常陸などで「がんご」「がご」「がんごじ」「がごじ」、近畿などで「がごぜ」、出雲や隠岐で「ががま」、越中で「ががも」、伊勢で「がもじ」、紀伊で「かもち」、信濃で「がんぼー」、九州で「あも」「あもん」「あんも」「あんもうこ」「あもよ」「あまや」など、奥羽や九州で「あぼじょ」「あぼじ」「あーぼーよ」「あぼ」「あごじょ」「あもんじょ」「あもじょ」など、関東、甲信越などで「おっかいおっかい」「おっかいもん」「おかい」「おっけー」「おっか」「おっかて」「おけけ」「おけおけ」など、西中国で「ごんご」「ごんごし」「ごんごち」「ごんごんじ」「ごーごーし」「ごん」など、北北陸や武蔵で「ばけ」「ばけんじ」「ばけんじゃ」「ばーけ」「ばっけ」「ばーこ」「ばけばけ」など、と言い、全国的に「かもうか」「かもうぞ」系の言い方が多い。 |
「かもか」の例文・使い方・用例・文例
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