お庭番とその配下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 14:31 UTC 版)
川村 真一郎(かわむら しんいちろう) お庭番の頭領。かつて妻がいたが、嫉妬に狂ったお弓の呪術によりわずか半年で病死してしまった。現在は、織江を妻にと望んでいる。 雅江(まさえ) 織江の母親。かつて〈天守閣のくノ一〉と呼ばれた凄腕の持ち主。密偵中に探るべき相手を好きになってしまい、任務を疎かにしたことが露見し、止む無く引退した。現在は床に臥せっていることが多い。 お蝶(おちょう) 下忍。織江とは親友。母親は元芸者で、自身も芸者として探索相手に接近する。 お弓(おゆみ) 密偵。お庭番の家の出。無愛想で、織江は密かに「石地蔵のお弓」とあだ名を付けている。子供の頃から想いを寄せている真一郎を振り向かせるために呪術を学ぶが、真一郎が妻を娶った事に怒り狂い、その呪術で真一郎の妻を病死に追い込んだ。真一郎が好きなのは織江ではないかと嫉妬し、織江を呪殺しようと策を巡らすが、潜入中の平戸藩下屋敷で正体が露見し、静山に斬られ命を落とした。 寒三郎(かんざぶろう) 下忍。長く薩摩に潜入している。別名「呪術師寒三郎」。死人のような透き通った顔色をしており、目は開いているのか分からないほど細くしか開けない。織江への刺客として差し向けられる。 順平(じゅんぺい) 下忍。長崎の密偵を束ねる。別名「宵闇順平」(よいやみじゅんぺい)で、夜の闇に溶け込むように動く。明るい昼間は苦手で、塩をかけられたナメクジのよう。抜け忍となった織江を追うため、江戸へ帰ってくる。 浜路(はまじ) 下忍のくノ一。かつて雅江とともに〈天守閣のくノ一〉と呼ばれた。雅江が任務で遠方に潜入する時には、織江の面倒を見ていた。 人形半次郎(にんぎょうはんじろう) 「蛇之巻」に登場。雅江より2・3歳若い忍び。人形のように美しい顔立ちをしている。得意技は、自分そっくりの人形で敵を翻弄すること。雅江に好意を持っている。元旦恒例の長州藩邸潜入の際に落命。 梯子屋長兵衛(はしごやちょうべえ) 「蛇之巻」に登場。織江やお蝶とほぼ同世代の忍び。梯子を武器として使うだけでなく、普段から梯子を売り歩く梯子屋になりすましている。元旦恒例の長州藩邸潜入の際に落命。
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