おんがく‐はいしん【音楽配信】
読み方:おんがくはいしん
音楽配信(おんがくはいしん)
音楽をデジタル化し、そのデータをインターネットを経由して家庭まで配信するというビジネスが流行の兆しを見せている。音声データを圧縮する技術や、暗号化する技術が取り入れられている。
利用者は、音楽商品の並んだホームページを閲覧し、気に入った音楽があれば自分のパソコンにダウンロードする。その後、1曲当たり350円が標準の料金をクレジットカードなどで支払うことになる。
コンパクトディスク(CD)を媒体にするパッケージ商品と比べ、消費者まで直接届けるという経路で販売されるため、流通コストがかからないことが特徴だ。
現在のところ、ソニーが2000年 4月に設立したレーベルゲートには、レコード会社10社以上が資本参加している。2月からは、ビクターエンタテインメントもネット配信に乗り出した。 今回、東芝EMIがインターネットによる音楽配信に参入することで、国内の主要な音楽ソフト会社がすべてネット配信を手がけることになった。
ただし、音楽配信には、デジタルデータが簡単にコピーされてしまうという問題が付きまとう。著作権の侵害を避けるため、違法コピーを防止するための技術が使われている。
アメリカで、ナップスターを相手取り全米レコード協会が起こした著作権侵害訴訟がある。技術の進化とともに、デジタルデータと著作権をめぐる議論にも変化が出てくるかもしれない。
(2001.02.16更新)
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